コンサドーレ札幌サポーターズブログ

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2015年12月05日

「俺たちの砂川誠♪」

砂川誠よりみなさまへ

名前の冠に「俺たちの」なんてものが付く選手はそうはいない。
それだけのチームへの貢献、チームへの愛情があるのはもちろんのこと、
サポーターの心を惹きつけてやまない"何か"があるからこそ、その選手を思わず私物化するのだ。

はぁ。もう何から書けば良いのやら。
さくっとまとめるにはあまりに濃くて簡単ではない砂さまのこと。
「選手としてやりきる」と言って岐阜へ行ったから、
もう選手でいる間は札幌へは戻ることはないのかもしれないと思っていた。
まさかこんなに早く引退の言葉を聞くことになるなんて。

望むように選手としてやりきったと言えるかというと、きっとそうではないのだろう。
いくら思うように動けなくても、現役を続ける判断もあったはずだ。
けれど、ここで終わりと決めた。
自分の考える"現役像"がこれまでだと気付いた時の気持ちは、どんなものだったのだろう。

引退をするのならぶっちゃけ今日の最後の練習には参加しなくてもいいわけだし、
契約上はまだ岐阜の選手なのだから、本来ならばその姿はまだ札幌にはないはずだったわけで。
赤黒の練習着を来て宮の沢に立つのは、サポーターへのサービス。
わかっているよねぇほんと、この人は。
サポーターが何を望んでいるのか、考えてくれちゃうんだよねぇ。

以前、高原がインタビューで、ジュビロを契約満了になりうちとの期限付き移籍も終了した時に
砂さまから「まだできるんだから、絶対辞めない方がいい」と言われたと言っていた。
怪我でトライアウトも受けられない状態だったというが、けれどその言葉に救われた高原は
捨てるものなど何もないとでもいうように現役にこだわり、練習生としてコンサドーレに入った。
引退の文字も浮かんだ頃にかけられた言葉は、どれほど心強いものだっただろう。
その砂さまの言葉がなければ、高原は今も現役を続けることはなかったかもしれない。

砂さまが引退しても、こうして砂さまに関わった選手たちがまだまだ頑張っている。
「背番号8を永久欠番に」という声もあるけれど、個人的には誰かに引き継いでもらいたいなと思う。
特別な選手がいた証として永久欠番にするのも悪くはないけれど、
むしろその選手がいた歴史があるからこそ今があるのだと言えるコンサドーレであってほしい。

...と、ブログでも書けば気持ちの整理がつくかなと思ったんだけど、やっぱりまだ実感がないな。
2010年に一度退団となったあとに再契約となった次の年のキックオフイベントで、
盛大に見送られて戻って来た気恥ずかしさからか
「今度チームを離れる時はひっそりと見送ってほしい」と言っていた。
残念ながらそれだけは本人の要望を聞いてあげられない。
きっとクラブが盛大な引退企画を立ててくれるだろうし、なければサポーターがやっちゃうからね。


オフィシャルのtwitterに砂さまのダンマクが。
砂さまのあのダンマクがすごく好きだったんだけど、もう見られなくなってしまうんだなぁ。
こうやってささやかなひとつひとつの出来事から、少しずつ実感していくものなのかな。

posted by ひとみ |18:29 | 選手戯言 | コメント(2) | トラックバック(0)