コンサドーレ札幌サポーターズブログ

スポンサーリンク

2015年01月21日

GKが4人であるべき3つの理由

ク ソンユン選手が加入になって、今季のGKは4人となった。
私は以前からGK3人体制に反対だったので、4人になって良かったと一安心している。
GKを4人にするなら別のポジションの補強にお金を使ったほうがいいとか、
人数が足りないのならユースGKを2種登録すればいいとか、
GK4人体制への風当たりはいつの年も厳しいような気がする。
どうにも、GKというポジションへの評価が低いのではないかなと感じている。

というわけで、タイトルにもしたように
GKが4人であるべきと個人的に思う理由を書いてみようかと。


1.怪我や出場停止がひとりでも出たらピンチになるから

まずは普通に思いつくのがこれだと思う。
3人の場合、ひとりが怪我をしたり出場停止になってしまうと残りが2人だけになり、
試合にメンバー入りする選手だけになってしまう。
更にその選手が試合で何かあった場合、サブに入る選手がいなくなってしまう。

フィールドプレーヤーのように試合中にポジションチェンジができなければ、
コンバートすることもほとんどないポジション。
GKはGK専門のプレーヤー。他ポジションの選手には簡単に代役が務まらない。
グローブをはめて、色の違うユニフォームを着てそこに立てばいいわけじゃない。

世の中には1試合にGKふたりとも退場してしまった試合もある。
GKが7人もいるのに3人怪我をしているというチームもあった。
(怪我人がいるから補強しているうちに7人になったってかんじだけど。)
まぁ、ほとんどそんなことはないだろうとは思うけれど、
実際うちでもGK2人が怪我をしていた時期があっただけに、何かあってからでは遅い。
しかもそれが、大事な大事なシーズン終盤の試合で起こったら...。
例を出すとキリがない。今後もそれがまったくないとは言えない。

人数に余裕がないと、「自分は絶対怪我できない」みたいに
変に選手にプレッシャーがかかることも予想される。それはプレーにも影響が出る。


2.偶数人数のほうが練習がしやすいから

私のように練習見学に行ってGKばっかり観ている人はそういないでしょうが、
GKばっかり観ていると色々なメニューがあって面白いのでおすすめ。
赤池さんは海外のチームへ視察へ行くなどして練習メニューを考えているそう。
それサッカーに関係あるの!?と思ってしまうほどユニークなものもあったりする。

それはさておき、他のチームのことはわからないけれど、
うちの練習ではGKは最初GKだけの練習からはじまる。
ミニゲームやセットプレーの練習になると合流するというパターン。
そこまではGKはGKだけに特化した練習をしている。

GKだけの練習は、ウォーミングアップのところから2人1組になることが多い。
たかがウォーミングアップ、されどウォーミングアップ。
2人組で毎日やっていると、他のGKのコンディションが自然にわかってくると思う。
その時に、「あれ、なんか今日は違うな。」なんてことに気づくと
本人も知らなかった部分を指摘してあげられる。
それを自分に置き換えてみたら、新しい気づきがあるかもしれない。
...というのは想像というか、自分が体育会系の部活動をやっていた経験上のことなのだけど、
それができる可能性があるというのは間違いのないこと。
選手同士でやるのと、赤池さんとやるのとでは気づき方が違うのだ。
(あ、そういえばバルバリさんになってから練習を観に行っていないので、
もしかしたら練習の仕方が変わっているかもしれないけれど。)

また、ゲーム形式の練習に入った時に、
そこに入らない選手がひとりよりもふたりのほうが良い。
ひとりだけだと赤池さんとの個人練習しかできないけれど、
ふたりだとふたりでの練習ができて幅が広がる。絶対にこっちのほうが良い。


3.日本を代表するGKを育てる義務があるから

これは直接チームのGKが4人である必要性とは関係ないのでこじつけだけど。
今、「日本代表GKといえばこの人!」って思う選手、誰でしょ。
正直言って私は思いつかない。誰でもいいと思っている。
川島でもいいし、権田でもいいし、(私は好きじゃないけど)西川でも誰でもいい。
この人じゃなくちゃ、というほど信頼できるGKは今いないと思っている。
彼らを脅かす存在もいるけれど、出てくるチャンスに恵まれていない。

それはGKへの指導の力の入り具合が、J全体の中で低いからではないかと想像する。
海外ではヒーロー扱いのGKが、なぜに日本では脚光を浴びないのか。
ヒーローと呼べるほど強くなれていないからではないだろうか。
まけた時や失点した時に、GKは戦犯にされやすい。
試合を観る側にとってもまだまだGKってそんな扱いなんだろうなと思う。

私、子どもの頃ならゴールキーパーって誰でもなれるポジションだと思っていて。
生まれながらにしてGKみたいな選手も稀にいるけれど、
特殊なポジションゆえに教わって出来るようになることのほうが多いのではないかと。
少しずつできることが増えていって、だんだん楽しくなっていく。
それはもともとの身体能力とか身長の高さは関係ないんじゃないかなあと。
キーパーの指導者というものの存在が不足しているのかもしれないけれど、
GKを育てるという土壌がまだまだ世界に追い付いていないのではないかと。

ホスンが加入した時に、私は「クラブはヒッキーを育てる気があるのか?」と思った。
ヒッキーがますます出られなくなるじゃないか、と。でもそうじゃない。
育てるということは、その選手に経験を積ませてあげることだけじゃない。
ポジションを空けておいて、そこに入れてあげるのでは意味がないのだ。
チーム内の競争に勝てなければ、どこへ行ったって活躍できるわけがない。
その厳しさをちゃんと本人が感じて、勝った者だけが生き残れる。そういう世界。
より強い選手を育てるには、それなりのライバルが常に必要。
手の届かない存在や自分よりレベルが下だと感じる存在ではなく、
追いつけ追い越せくらいの存在が必要。ちょっと油断したらすぐに置いていかれるくらいの。
そう考えると、やっぱり3人では足りないのだ。


人数が増えることで、チーム内競争が激しくなるというが当然ながらそれだけではない。
経験のある選手はGKメンバーをまとめようという気持ちが芽生えるし、
自分の知っていることを伝えるのがチームにとって有利とわかる。
試合に出ていない選手は、試合に出ている選手がどうすれば気持ちよく試合へ向かえるか、
そのために自分が何をできるか考えるようになる。
自分が試合に出たいという思いだけではやっていけないことに気づくだろう。
また、その厳しさはGK同士だからこそ共有できるものでもあるので、
お互いがライバルながら固い絆となっていく。


長々書いたけれど、主観的で説得力にかける内容だなこりゃ...。細かいことは気にしない。

posted by ひとみ |23:49 | GK | コメント(4) | トラックバック(0)