コンサドーレ札幌サポーターズブログ

スポンサーリンク

2014年10月08日

試合を動かすコーチング

今季はGKがよく変わる。
できれば全員をリーグ戦で観たい!と思っている私としては楽しいのだけど
チーム事情的にはGKがよく変わるのは良いとは言えず難しいところ。

練習を観に行った時にGKのコーチングを聞いていると楽しい。
阿波加くんは練習中よく声が出ていて、観ていて気持ちが良い。
それは試合形式の時もそうなので頼もしい限りなのだけど、
実は肝心な時に声が出ていないということがある。
それまではほんとうに大きな声でコーチングをしているのに、
一瞬の、緊急の、とっさの時...つまりは失点してしまう時に声が出ていなかったりする。

これは金山さんにもみられる傾向で、
声を出していなかったがためにうちのDFと接触してしまうことが時々ある。
それまではほんとうに大きな声でコーチングをしているのに。
一番声を出さなきゃいけない時に出ていないと失点にも繋がってしまう。
とっさの時に一番後ろにいるGKがもっとも落ち着いてくれれば
その後の展開は変わって来るんじゃないかなあと思っている。
実際は客席からじゃ聞えない声もあるだろうけど、
「今のは声が出ていなかったんじゃないかな」と感じることはあるものだ。

スーパーセーブはGKを評価するのにわかりやすい基準ではあるけれど、
個人的にはスーパーセーブの印象があるGKが必ずしも良いGKとは限らないと思っている。
もちろんそれによって失点を防いでいるのだから素晴らしいことに違いはない。
スーパーセーブに見えるということはボールを正面で受けていないということ。
片手一本でセーブなどと言われるとなんかすごいプレーに見えるものの、
実のところポジショニングが良くなかったのでスーパーセーブに見える、のかもしれない。
なので、GKを評価するのはスーパーセーブの数ではなく、
コーチングではないかなあと思っている。

余裕のある時に声を出すのは簡単だ。
応援だってそうだもの。試合開始の頃やリードしている時は自然と声が出る。
劣勢の時間や余裕のない時に如何に声を出せるかが大切。

GKがボールを持っている時間は90分の中で200秒程度だと以前何かで読んだ。
その前後のプレーを含めても400秒程度なのだそう。
つまりほとんど90分、GKはボールに関わっていないということらしい。面白い数字。
フィールドプレーヤーがコーチングによって良い準備ができると
守備だけではなく全体に落ち着きが出てくると思う。
そういえば以前荒さんが、自分の理想のGK像として
「試合終了後にユニフォームがまったく汚れていないGK」と言っていたことがある。
年を重ねるごとにこの言葉の深さを理解していくようになった。
究極はGKが試合中動かないことで、ボールを触らないこと。
それは攻めまくっている試合ということに限らず、
GKのコーチングによって理想的な試合運びができているとも言えるんじゃないだろうか。

今更ながら、ものすごく深いぞ荒さんの言葉。
うちのGKたちはまだみんな若いので、この言葉を実感することはないかもしれないけれど、
いつかこの域に辿り着くのかもしれないなあとも思っている。


手ぬぐい良いなあ!ほしい!

posted by ひとみ |22:46 | GK | コメント(4) | トラックバック(0)