2014年05月04日
ラクじゃないから面白い
試合後の相手チームの監督コメントを読んでいると、 うちを褒めてもらっていることがよくある。 リップサービスもあるだろうし、自分のチームがどういう準備をしてきたかと話す際に そういう情報が必要なこともあるだろうけど、それにしてもよく褒めてもらっている。 上手いとか、個の能力が高いとか、素人目には「そこまで!?」と思うようなことも。 相手はプロ。プロの監督がうちに対してそう見ているということは、 嘘じゃなく確かにうちは良いチームなのかもしれないと思える。 サポーターは今のチームができるまでの"過程"や、選手の"思い"なんかを知っている。 そのあたりを踏まえつつチームと向き合っている。 けれど、一対戦相手である監督はそのあたりをほとんど知らない。 知らないので、うちのチームが純粋に戦力としてどうかという眼で見ている。 自分が応援しているチームだからこそ良くない部分に目が行ってしまいがちだけど コンサドーレはそんなに悪いもんじゃない。 むしろ、プロの目からしたら良いチームなのだと思ってもらえているのだ。 どんなことも簡単にはいかない。 砂さまが以前、趣味のゴルフの魅力について 「なかなか上手くならないところが面白い」と言っていたことがある。 なかなか上手くならないものより、どんどん上手くなるもののほうが良いんじゃないか と思いがちだけど、そうではないのだろう。簡単なことはつまらないものだ。 サッカーも一緒なんじゃないかな。 頑張って上手くなることもあるし、頑張っても上手くいかないこともある。 丸いボールが思い通りに動かなかったり、身体と気持ちのバランスが良くなかったり 簡単にいかないことばかりだけれど、そのぶん上手くいった時の快感といったら。 いつでも簡単に勝ってくれるチームであれば、そんなラクなことはない。 特に応援も必要ないだろうから、今日も勝つだろうなぁなんて気楽に観ることができる。 でも、コンサドーレがそういうチームであれば私はサポーターではなかったかも。 上手くいかないところがたくさんあっても、それも含めてコンサドーレ札幌。 失敗は糧になり、哀しみは強さになり、悔しさはパワーになる。 どんなに勝つことが難しい試合でも、選手はピッチから逃げることができない。 90分間はそこに立って、良いところも良くないところも全部晒すことになる。 ならばサポーターも一緒に闘っていかなくちゃ。きつくても90分ちゃんと。 見て見ぬ振りも、なかったことにもできない。全部ちゃんと向き合わなくては。 覚悟を持って逃げずに向き合わなくては。まけませんよ、勝つまでは。
posted by ひとみ |23:48 | コンサ徒然 | コメント(0) | トラックバック(0)