2013年12月03日
コンサドーレの17番
ヤスがコンサドーレを離れる。 数年前に『TRICK』というタイトルで書かれていたヤスのコラムが好きだった。 ピクシーに憧れた少年は、私たちを何度も幸せにしてくれた。 加入したばかりの年、サテライトの試合や練習を観に行くと、 必ずと言っていいほどみうみうに怒鳴られている選手がいた。 みうみうばかりではなくコーチ陣や選手にも、名前を呼ばれ怒鳴られていた。 コンサドーレの選手をまったく知らない人があの頃に練習を観に行っても、 "ヤス"の名前は覚えて帰ったかもしれないと思うほどだった。 3年前に熊本へ遠征した。ヤスが育った街という理由で。 ゴールデンウィークだというのに夏のように暑かった熊本を思い出す。 昨季しゅんぴーがチームを離れた時に、 そうかヤスもこうしていつかはチームを去る日が来るんだよな、とぼんやり思っていた。 高卒の頃からコンサドーレでプレーしている選手はその成長過程のすべてを観ることができて、 できなかったことができるようになったとか、気持ちの向き合い方が変わったとか、 以前一緒にプレーしていた選手との繋がりなんかに触れることができる。 色々な気持ちがここで交差した。あの選手がねぇと、しみじみしながら。 他のチームからオファーが来るということは、うちでのプレーが認められたということ。 コンサドーレの岡本賢明が認められたということ。 余計なことは言わずに、次に向かう背中を押してくれとヤスは言う。 『北海道とともに、世界へ』と言っている私たちは 地元でプレーをすることになるヤスを引き止めることなんかできないんだよなぁ。 掃除のコロコロが好きでハスキーボイス。 柴咲コウが好きでヘディングがへたくそだったのに初ゴールがヘディングだった。 最初の昇格の時は未成年だったので、ビールかけに参加できなかったヤス。→2回目の昇格時 ののが良くイチオシ選手に挙げていた、コンサドーレの17番だったヤス。 以前書いたヤスについてのエントリーを自分用にいくつかまとめておこう。 ・2009年05月24日 「ヤスはスナに気づいたか」 ・2010年05月07日 「カズゥとヤス」 ・2012年04月02日 「トリックのタネ」 ・2013年05月13日 「ヤスのキャプテンシー」 ...と思って自分のブログを検索していたのだけど、あまりに多すぎてまとめを断念。 あぁヤス。寂しくなるなあ。でもそんな寂しさも、サポーターだから感じられること。 騒ぐことなくあるがままで。ロアッソ熊本での活躍を祈る(うちとの対戦以外で)。
posted by ひとみ |23:31 | 選手戯言 | コメント(4) | トラックバック(0)