2013年04月03日
文化に倣う
そこに長いこと根付いている文化がある場合、 新しく入ってくる人はそれなりに勉強をして来てほしいと思う。 決して「一見さん禁止」などと新しく入ってくる人を除け者にしたいわけではなく、 何も知らずに来るのはちょっと勉強不足ではないか、 もともとそこにいる人たちに対して失礼ではないか、と感じるので。 例えばの話、ゴール裏。 その席がどういう席なのか知らずに、とりあえず安いから来てみた人がいたとする。 その人が試合をゆっくり見たいとすると 周りから「ここは立って応援する席ですよ」と言われた時にどういう行動をとるだろう。 ならば、とすぐに一緒に声を出すだろうか。 いや。恐らくは「なんだよ、一見さんお断りなのかよ」と反発するだろう。 でも、そこには長きに渡って受け継がれてきたゴール裏という文化がある。 選手のために声を出して跳んで手拍子をして応援したいという人たちの文化が。 本来着席でなければいけないスタジアムの、 その部分だけを特別に熱烈応援席として開放している。それがゴール裏の前段だ。 そこへ、そのようなことが行われていると知らずに来た人が、 その人の文化を持ち込むことは果たしていかがなものだろう。 「なんでここで座って見ちゃいけないんだ」と言われても、わがままだと感じてしまう。 「ゆっくり見たいなら他所へ行け」と言う人は、ライト層を遠ざけたいわけじゃない。 言葉は悪いけれどそういうことを言っているのだと思う。 文化を受け入れられない人ばかりを迎え入れていてはいつか、 一朝一夕で積み上がったわけではない文化が消えていってしまうのではないかと思う。 中にはいきなり入っていける人もいる。楽しそう!混ざりたい!というかんじで。 こういう方々は大抵、自分勝手な行動をしない。 すぐにでもそこにいる人たちと一体になりたいと思って来るので、 よく見て真似して慣れようとする。 それは、ゴール裏の文化に倣うということだろう。 ただ、根付いている文化がすべて正しいかと問われればそうとも言えない。 時代や状況によって変わって行くものを停滞させては発展も無い。 それはまた別の話として、今まであるもの・これからもあってほしいものを尊重して 文化を受け継いできたサポーターたちは新しいサポーターが入りやすい環境をつくり、 ゴール裏の人数がもっと増えていくといいなと思う。 そしてゴール裏だけではなくスタジアム全体がもっと応援をする雰囲気にと願う。 スタジアムを訪れる人みんなが楽しめることが大切。 熱の量とか応援の姿勢とか関係なく、コアもライトもみんなが楽しく。それが一番大事。
posted by ひとみ |22:09 | コンサ徒然 | コメント(4) | トラックバック(0)