コンサドーレ札幌サポーターズブログ

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2012年12月12日

「ぎーさん」と呼ばれて

なんでそんなにぎーさんに対して厳しいの?嫌いなんでしょ?

と以前、通りすがりの人に怒られたことがある。
私は基本的にGKというものが好きなので、選手として嫌いな人はいない。(あ、広島にひとりいたか)
なぜぎーさんを嫌いと思われたのかはわからないけれど
とりあえずその人には2007・08年の私のブログを読んでいただければ誤解は解けるかなと。
真剣にぎーさんばかり応援していた時期なので。あ、勿論メインはチーム応援だけど。
その頃と今と私がぎーさんに対して態度が違うのはそんなおっかないことではなく、
以前と今とではちょっとした変化があるからなのであって。

みうみう時代にぎーさんがコンサドーレに在籍した時は、
コーチング以外では寡黙でどっしり構える系のプレーをし、1-0を美徳とし、
10分ごとに試合を刻んで集中力を高め、一途食いという生活習慣を身に着けた
なんというかプロ中のプロ選手といったイメージが強かった。
出待ちをしてみると、ぎーさんは機嫌の良い時とそうじゃない時の差が激しく、
そんな気まぐれなところもまたアスリートっぽい姿だななんて思っていたほどだ。
時折見せる天然なところはまぁ愛嬌のひとつとして、
とにかく基本的には真面目で"ザ・GK"な印象があった。

けれど昨季コンサドーレに帰ってきたぎーさんは
キックオフイベントで「ただいまっ」と笑顔を見せれば、
ファンサービスはいつもニコニコで誰とでも親しげに話している。
コーチングは言葉遣いのガラが悪く、そそそんなキャラだっけか!?と最初は戸惑った。
天然っぷりなんかむしろ以前よりも激しくなったんじゃないかと。
試合に向う姿勢や生活習慣なんかは以前と変わらないかもしれないけれど
なーんか久々に実家に帰ってきた人みたいに馴染んでいるなぁと。

2008年に札幌を出てからは大宮、新潟へと移籍したけれど正GKのポジションは掴めず
それどころか少ない出場試合の中で大量失点をし、
おっかないダンマクをサポーターから出されたこともあった。
まるでDFたちに守られているようだ、なんて友人と話していたところから
本人にはとても言えないようなあだ名を付けて、私たちは未だにそのあだ名で呼んでいる。
(本人の名誉のためにそのあだ名はここでは書けないけれど。)
まさかまた札幌で応援することになるなんて、その時はまったく思わなかった。

前回札幌を離れた時に、こんなことをブログに書いていた。
>もしまたいつか縁があり、どこかひとつのチームで頑張りたいと思った時、
>それがコンサドーレであったらこんなに嬉しいことはない。
再び札幌と契約したと知った時は、あぁ札幌を好きでいてくれたんだなと思った。
ぎーさんの中でちょっとだけ特別なチームになっていたんだなと。
サポーターとぶつかったこともあった。喜怒哀楽をはっきり出すようになっていた。

高原同様、クラブにお金があれば契約し続けていられたのかもしれない。
そう思うと悔しさばかりだけれど、壮行会で見たぎーさんはとてもすっきりしていて
もう来季へ気持ちを切り替えられているのかもと感じた。
この2年間も決して満足のいくものではなかっただろうけど、
GKとしてはまだまだこれから。ぜひとも次のチームを見つけて頑張ってほしい。
そういえば、札幌を出たあとに大宮や新潟でも「ぎーさん」と呼ばれていたそうだ。
これから行くであろうチームでもそう呼ばれるといいな。

posted by ひとみ |22:23 | GK | コメント(2) | トラックバック(0)