2011年09月08日
『凛と咲く』
日中の気温は上がれど、朝夕は少しずつ涼しくなってきたように感じる。 夏は終わってしまうのか。嫌だわー。冬は嫌だわー。もうちょっと暑くいてー。 今日のなでしこ。は、まだ観ていないのだけど、引き分けつつも他会場の結果で五輪出場決定! 良かったー。今日決まって良かったほんとー。 さて、そんななでしこ繋がりで。 予約していた『凛と咲く』が届いてすぐ読んだ。 日々野真理ファンとしては見逃せない一冊。 いや、内容はなでしこについてなのだけれど 日々野さんの魅力も再発見できると思われる。 なでしこが世界一になってから ワーワー言い出したマスコミとは大違いの一冊。
それはさておき肝心の本の内容だけれど、素敵と感じた言葉を序盤からいくつか拝借。 >(中略)これはお涙ちょうだいの「物語」ではない。 >だから、彼女たちは「大変だよね」「つらかったでしょう」と同情されることを嫌う。 >(中略)彼女たちにあるのは、笑顔と前向きなモチベーションだった。 >チームが好成績を残す条件のひとつに、サブ組の雰囲気がある。 >「いつでもスタメンを代わりますよ」 >そんな控え選手の意気込みが、スタメンの選手に危機感と責任感を生むのだ。 なでしこを近くで見てきた日々野さんだからこそ書けること。 そこには無駄な盛り上げも、同情を求めるような表現も、 昔から知っているんだというおごりももちろん無い。真実と日々野さんの愛情だけ。 マスコミによって都合よく書かれた記事しか見ていない人には、ぜひ読んでもらいたい。 彼女たちの環境の大変さや、精神的強さ...よく表に出るそういうものがすべてじゃない。 マスコミが書かないなでしこの何気ない日常や、言葉や、歴史、それぞれの思い。 日々野さんがとても丁寧に綴ってくれている。 なでしこフィーバーを一過性のものとしないためにも、たくさんの人に読んでほしい本だ。 サポーターはもちろん、にわかファンにも手にとってもらいたいな。 それにしても、なでしこが世界一になったあとに本をつくるお話が来たそうで。 一体どれほどの時間で本一冊書き上げたんだろう。すごいぞ日々野さん。 自学や取材やインタビューやコラムなど、 日頃の行いがあってこそこのスピードで完成したんだろうな。 一サッカーサポーターとして楽しめる本。眠る前に読むと止まらなくなるので注意。
posted by ひとみ |22:43 | 選手戯言 | コメント(2) | トラックバック(0)