コンサドーレ札幌サポーターズブログ

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2010年09月01日

背番号12の日々

この時期になり勝てない日々が続くと、色々な意見が出てくる。
厳しい言葉であったり、諦めや怒りの言葉、慰めや同情の言葉、前を向いていこうとする言葉。
たくさんの人がそれぞれの意見を持っているのだから、ぶつかり合うこともある。
その時に、自分と違う意見の人を否定しないようにしたいと思う。
意見はすべて、チームのために言われていることだから。
誰もチームを傷つけたかったり負けてほしいから、意見を言うのではない。
チームのためという気持ちは同じはずだから。

とは言え菩薩ではないので、いつもそう冷静に思えるわけでもなかったりもして。
と、思う私の意見もたくさんの言葉の中のひとつにすぎない。
思い出すのは、2000年の北海道新聞に掲載されたサッポロビールさんの広告のコピー。
これには頭がもげそうな程頷いたり、読むたび涙したこともある。
サッポロビールを片手に読んでみたくなったので、無断転載。サッポロビールさんごめんなさい。
読みやすく改行しようと思ったのだけど、やっぱりこれはこのままの方が味がある。


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背番号12の日々


室蘭には、何度も足を運んだ。函館にも行った、仙台にも行った、九州にまで、行った。1997年10月22日優勝の日、人目をはばからずに泣いた。1998年12月5日降格の日、もっと泣いた。初詣は、家内安全と勝利昇格を祈願する。車にステッカーが貼ってある。タイヤカバーにエンブレムが描いてある。ステッカーを貼った車を見ると「よっしゃ」と思う。月寒に雪割に行った。飲み屋の親父に「どーなの、今年は?」などと聞かれる。衛星放送に加入した。勝った日は大谷地駅までニコニコ歩く。負けた日は無言でトボトボ歩く。メガホンを3つ壊した。試合の翌日、良かったねーとか、残念だったねーとか言われる。コンサート、という文字につい反応する。赤黒のデザインに反応する。飛行機はあれしか乗らない。北海道土産は必ずあれにする。宝くじが当たったら半分は寄付する(つもり)。家族みんなでレプリカを着て地下鉄に乗る。娘が、ドールズになりたいと言っている。なったらうれしい、と思っている。ゴール裏で友達ができた。ゴール裏で出会った人と結婚した。スタジアムでは、よく通る声で知られている。裸になることで知られている。ツボを押さえた(?)ヤジで知られている。月曜日は声が枯れている。勝った試合のビデオは2回見る。負けた試合は早送りで見る。見ないこともある。メモ帳に結果を記入している。インターネットで熱く議論する。仕事の途中で、練習グラウンドをのぞく。出張はアウエー試合にあわせようとする。いろんなバッグにカンバッヂがついている。すべてのスケジュールは試合を中心に決める。そしてふと考える。北海道の人みんながこんな気持ちになって、こんな生活をしてくれたらいいなと。さて今日も、クラシックを飲みながら私は思う。私はこんなに夢中になれるチームがある。心から応援できるチームがある。私は幸せだ。がんばれ、コンサドーレ札幌。勝つぞ、コンサドーレ札幌。私が、ついてるぞ。11人の男たちに乾杯。12番目の自分に乾杯。北海道に乾杯。

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これを書いた方が10年後の今だったら、どんなコピーを書くんだろうな。
「月寒」が「ドーム」になったり、「メガホン」の文字が無くなったり、
結婚したふたりに子どもが生まれたり(←それは石屋製菓のCM)、
昇格降格の日付が追加されたり、その程度の変更ではないんだろうなと思ったり。

posted by ひとみ |22:55 | コンサ徒然 | コメント(7) | トラックバック(0)