コンサドーレ札幌サポーターズブログ

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2012年03月18日

J1を楽しむ。第1,2節の雑感。

vs 磐田(第01節) 0-0 で昇格後初の勝ち点GET。
vs 神戸(第02節) 2-1 で昇格後初ゴールも敗戦。

雑感を少々記しておくことに。


フォーメーションと配置(上記2試合とも共通)。

        前田

岡本    内村    近藤

      河合  山本        

岩沼  奈良  ノース   高木

        ホスン

率直に感じたのは"2008"とは違うなぁ…ということ。
1節、2節を見る分には、"J1ではどうしようもない"という感じはしない。
もちろん、選手の個の能力は、他のチームと比べると見劣りする部分があるのかもしれない。
しかし、当たり前だが、サッカーの大部分は「集団 対 集団」である。
「チームで機能」することが重要であり、その点についてはこの2試合は及第点といってよいだろう。
石さんの4年目。武器にすべきは、継続性と成熟度。

1節の磐田戦で注目していたのは…守備。
失点こそしなかったが、セカンドボールを拾えない苦しい時間はあった。
前田選手は抑えたものの、菅沼選手や駒野選手のところで難しい場面も見受けられた。
対戦相手の「個の力」が強大なところには、必ず組織で対応しなければならない。
組織的にはまだまだ向上していけそうだが、"開幕時点"ということで考えればよくやっていたと思う。

2節の神戸戦では、「アウェーでどのような試合の入り方ができるか」という点に注目していた。
結果、最高の入りができたといってよいと思う。
1節とは異なり、セカンドボールを圧倒的に拾い、相手陣に押し込むことが出来た。
先取点も迫力のある攻撃から。
1失点目が…やはりもったいなかった。
J1ではミドルシュートの精度が上がる。それをどう防ぐか…というのは間違いなく守備面での大きな課題のひとつであったはずである。
そのミドルでやられたことが痛恨だった(左右のバランスでいうならば、相馬選手のサイドに意識が寄っていたのかもしれない)。
1-1になってからのサッカーも、粘り強く、好感のもてる内容だったと思っている。
「J1で戦っているのだ」ということを、痛感させられることになるのは、都倉選手が投入されてからのこと。
それにより大久保選手という「強い個」の動きが変化した。
大久保選手がサイドに流れるようになると、時間を作られるようになった。
そこで作られた時間は、もちろん有効利用されてしまう。
同じく「強い個」である野沢選手が前を向いてプレーできるようになった。
後半は、自陣での時間を多く作られてしまった。

雑感なのでまとまりがないが、このような感じ。

課題は…

ひとつは「内村の使い方」だろうか。
昨季終盤の活躍から考えると、この2試合は窮屈そうに感じられた。
前田が期待通りの「個の力」を見せてくれていることと比べて、対照的に映ってしまう。
これは、それぞれの個人の問題ではなく、チームとしての使い方の問題と思う。
今、チームにおいて「前田を使うこと」は、とても意識されているように感じられる。
それに前田が十分応えてくれていて、見所を作ることもできている。
しかし、これが"一辺倒"に繋がってしまっている面もある。
前田にはボールがよく収まっている。だが、それだけではJ1は厳しい。
前田が不在になった時、どんなサッカーをするかという問題にもなりかねない。
昨季までを考えると、内村も十分ボールを収める能力を有している。
前田、内村の縦関係がもう少し成熟しなければ難しいのかもしれないが、
チームとして、内村を起点に使う意識も、示していく必要があるのではないだろうか。
前田6、内村4ぐらいの比率から始めてもよいと思うので、10節までにはそういう場面が見られるようになってほしいと願っている。

2つ目は「中盤の中央」だろうか。
河合-山本の中央は、及第点の機能を見せている。
が、河合-宮澤の中央と比べると、二人の役割分担が明確すぎるような気がしてしまう。
今の河合からは、"守備的バランサー"な面がすごく感じられてしまう。
もちろん、昨季も、河合が"守備的バランサー"をしていなかったわけではない。
が、昨季の宮澤がバランサーとしての能力を高めてきていたこともあり、
"守備的チャレンジャー"な面を、昨季の河合はよく見せていたように感じている。
昨日のゲームにおいても、前述した神戸の変化(都倉選手の投入)に対処するために、宮澤を投入してもよかったように感じている。
それによって、相手の起点をもっとつぶせたのでは…と("たられば話"だということは十分自覚済み)。
シーズン当初であり、河合-山本を成熟させていく時間が必要なのはもちろんであるから、「そこを変えるべき」などと主張するつもりは皆無である。
山本は攻撃面で"面白いところ"を見せてくれているし(今シーズンの初ゴールは素晴らしかったし)、そもそも、現状で「宮澤が山本を上回っていない」(←ここは表現が難しい…)のかもしれない。
とはいえ、個人的には2人の特性は違うので、能力的に「山本>宮澤」とは思っていない。あくまで今、志向している「サッカーの内容」による選択であると思っている。

この2試合は、私にとって十分に"面白い"ゲームであった。
新戦力が完全にフィットしていく過程を通じて、どのようなサッカーが確立されていくのかを、興味深く見守っていきたいと思う。

posted by はげお |14:17 | "観方"覚書 | コメント(0) | トラックバック(1)