コンサドーレ札幌サポーターズブログ

スポンサーリンク

2010年09月23日

何も恐れず、胸を張り闘え。

VS 柏(第27節)5-1…□敗。

感情的にならずにサッカーをしっかり観たいと考えて、このブログを始めて1年強。
今節は、珍しく、試合終了後の映像を眺めていた。
そこに思いがけず感動があった。

大雨の中のコンサポの歌声。

「何も恐れず、胸を張り闘え」


願いたい。
今シーズン終了まで、もうわずかだが…そんな試合が観られ続けることを。


以下、覚書。

チームとして"狙い"を達成する意図が感じられた前節。
それを受けての今節。相手は昇格をほぼ手中に入れている首位柏。
どこまでのサッカーができるか…注目の試合だったが…あいにく(?=試金石的な意味合いは下がるか…)の大雨。
なんとなく…"よさげ"なゲームができてしまいそうな…
そんな予感を後押しするような"大雨"だった。

フォーメーションと配置。

     内村

高木   宮澤   古田

      芳賀 上里        

藤山 石川 吉弘 西嶋

     高原

久々にスタメン復帰の上里、U19代表に選出された古田に注目。
"大雨"だったので1トップは横野を観たかった…というのが本音。

試合の入りはよかった。攻撃的だった。積極性も感じられた。
柏の方が難しい入りになっていたように感じた。
先に"大雨"に順応できたのが、コンサだったということか。
前節、荒れたピッチ仕様のサッカーをしたことも活きたのかもしれない。
だが、力関係が次第に現れ始め、前半の終盤にはペースは柏へと移っていた。
それでも…今季で言うならば、(力関係にも配慮はするが)よい前半だったと言えるのではないだろうか。
前半ロスタイムを除けば…。

上里の退場。
あの大雨の中、サイドチェンジ等のパスやポジショニングは及第点だった(と思う)上里。
ただ、ポジショニングのわりに"5分のボール"を物にできていなかった。
顕著なのは、茨田選手のバー直撃ミドルの直前のプレーだろうか。
ボランチの相方、芳賀は大雨に関係なく、ボールを奪うし、運動量も多い。
この辺りに"ジレンマ"があって…あのロスタイムのプレイに繋がったのではなかろうか…。
「なかなか笛が鳴らないな…主審の時計ずれてないか?」というようなことが頭に浮かんだ矢先の出来事だった。

10人で戦う後半。
采配に注目。
守備的に行く選択なら4-4-1、攻撃的に行く選択なら3-4-2or3-5-1…個人的に観たかったのは、もちろん後者。
だが、4-4-1にするだろう…と予測。
果たして…予測は裏切られる(期待は裏切られない)。

   近藤 内村

高木       古田

      芳賀 宮澤        

 吉弘  石川  西嶋 

     高原

首位相手に10人でも点を獲りに行く。わかりやすいメッセジ。
しかし、失点。
CKからの流れで、北嶋選手の頭にやられた。
あの瞬間の北嶋選手はフリー、最も近くにいた(ように見えた)吉弘は林選手についていた。
北嶋選手の動きの質はさすがだが、CKからの流れだっただけに、(マーカーが誰だったのかは調べていないが)しっかり人についていて欲しかった。
直後にカウンターから追加点を奪われる。
吉弘の2試合連続となってしまったPK献上。
吉弘にはしんどい26,27節となってしまったが、次以降の試合の中で、自信を失わずにプレーしてほしい。
レンタルの石川は来季はいないかもしれない。
吉弘が自信を失ってしまうことは、後々このチームには大きい出来事になる(と個人的には思っている)。
1人少なく2点ビハインドで、"行かざるを得ない"展開になったとは思うが、その分を差し引いても、"攻撃的な意識"をチームとして保てたのではないだろうか。
古田の素晴らしいミドルで1点差に詰め寄れたのも、その意識があってのことではないかと思う。
「1-2のまま負けることになったとしても、"1人少なく1-2という状況"でのサッカーをしばらく観ていたい」と思っていたのだが…。
宮澤退場で、願いは叶わず。2人少なくなり、その上、PK献上(苦)。
試合自体は決まってしまったに等しい状況。
結果、80分(?)以降で3点を献上(上記PKを含む)。
5失点で、スコア上は大惨敗。

ただ…この状況でも、選手たちは試合終了まで"何か"を表現し続けることができていたのだろう。
それが、"大雨"の中での"大敗"を、同じく"大雨"の中で目の当たりしたコンサポに、あの歌を歌わせたのだろう。

プロのゲームなので、勝ち負けが最重要ということは否定しない。
が、観ている者に"何かが伝わる"ということの大切さが、あらためて感じられた。
"何も伝えられない"というのは、プロとして"失格"の要素だと、個人的には思う。
次節、宮澤、上里は出停でまたもや苦しい状況。
ただ、選手には、今日の試合後の"あの歌声"を忘れずにいてもらいたい。
そして、チームとして"何かを伝えられる"ゲームを続けて欲しいと、衷心より願っている。

posted by はげお |22:25 | "観方"覚書 | コメント(2) | トラックバック(1)