2009年10月21日
きっかけに…。
VS 栃木(46節)1-0勝利… 久々リアルタイム観戦(スカパー!だけど)。 気温は…試合の大半は10度以下かな…。ここ数戦おとなしい風の厚別。滑りやすいピッチ。 試合の注目点は、"戦術的な狙い"が感じられるゲームになるか否か。 前節からは、個人的には"戦術的な狙い"が感じられなかった(-_-;) 主力を欠くとはいえ、ベテラン2人が先発し、その状態…。 試合間隔は狭いが、何かを見せられなければならなかったゲームだったと思う。 スタメン…4-1-4-1で…目を引いたのはやはり左SB岩沼。もちろん期待。もう少し早くに観られてもよかったように思う。 CBは吉弘、西嶋。個人的には、もう一試合ぐらいは柴田を観たかったが…。西嶋のCBでDFライン中央の関係は、安定感を増すはずと思った。 相手との関係で言うと、サイドの攻防を制することができるかどうか。 ここが勝敗の分け目と思って観戦。 以下、覚書。 まず、率直に、前線にキリノがいるありがたみを感じた。 キリノはかなり"怖さ"を感じさせる存在となっている。 1トップのシステムで、そこが務まるのは、現状ではキリノしかいないと言ってよいかもしれない。 ゴールについても、キリノの執着心と、あそこで"オーバーヘッドか…"という意外性によるもので、キリノ個人の力量によるところが大きかったと思う。 これは、コンサが本来狙っている、攻撃が機能してのゴールとは言えないだろう。 再び、西大伍が前のほうで使われる時が訪れるのを、待とうと思う。 西の、パスを足下でおさめられ、かつ、動いてももらえる特性は、貴重なんだと改めて思っている。 栃木の出来は、よかったとは言えないだろう。ミスも多かったし、自信を持ってプレイしていない感じも見受けられた。 ただ、栃木をその状態にさせたのは、コンサがサイドの攻防を制したから(と思う)。 その点で考えると、両SBと宮澤のはたらきが大きかったと言えるのではないか。 前者はともかく、後者については「?」と感じられる方もいるだろう。 だが、今節の宮澤のプレーエリアは、中盤で左右にかなり広かった。 また、同じくCMFだった上里が前がかりなシーンが多かったし、古田もよく中へ侵入。 そのような状況の中で、ダニのカバーも含めて、守備的に宮澤は貢献していたと思う(結果として、4-1-4-1というよりは、4-2-3-1もしくは4-4-2に感じられたが…)。 脳内疲労も肉体疲労も大きかったと思う。 攻撃面ではイマイチに感じられた方も多いだろうが、守備面で宮澤が背負っていた負担を考えると、多くを求めるのは酷とも思う。 サイドで主導権を取れなかった、栃木には"攻撃に迷い"が生じたように感じた。 結果、バランスを崩したのではないかと。 前と後ろの意識の差ができて分裂気味に…布陣も間延びしていた。 スペースがありハイプレッシャーを受けなければ、コンサは主導権を握れる。というか、握れなければ数年はJ2だけれど…。 その中で、それなりのサッカーを見せることができたのではないだろうか。 ただし、もっと緩急をつけられなければならなかったのではないかと思う。 目に見えて、"緩急"が付いた感じのプレーは、芳賀が見せた1回きりだったかと…。 それ以外は、縦に急ぐ感じになっていたのは否めない。 守備時には人数がかかっているのに、攻撃時は3~4人しか、画面に現れない。 今回は、完封&継続中だった無得点が打破できたわけだが、上位チームやJ1に通用するサッカーが観られたわけではないと思う。 守備面は、コンパクトに、ラインを高く保つ意識は感じられた。 左SBの岩沼は、Jリーグ初出場で、序盤滑ったりもしたが、及第点以上のものを見せてくれたのではないか。 ボールを動かす部分では、"セーフティーファースト"に意識が偏りすぎだったようにも感じるが、それは有りだと思う。 何より、ポジショニングの面では、"絞る開く"のバランスがよかったし、判断もよかった。 対人でも、自分より大きな相手にも、安易には負けていなかった(と思う)。 左SBとしては、試合勘や経験を積むことで、さらにやれることを増やせるような可能性も感じた。 次節での起用については、どうなるか(仙台相手だし)?だが、今シーズン、あと数試合は見てみたいと思わせてくれた。 むしろ、"アンカーダニ"に疑問符がついた(-_-;) 私のブログでは、"アンカーダニ"について、どちらかというと否定的な内容に傾いてきているので、単に私が"ダニ嫌い"と思われる方もいるかもしれない。 が、率直に、私はダニが大好きである! なので、もっとよい活かし方はないか?といつも考えて(妄想して)しまうのである(笑) 今節でも感じたが、ダニのカバーのポジショニングは???である。 コンサは、DFラインからのビルドアップ時に、CB間がかなり空く。 なので、攻撃していてロストボールが早かった時は、そこの穴を埋める必要は、絶対にある。 ただ…ダニはそこに極めて入ってくれない。 ダニが自陣深くまで戻った場面が1度あったが、それは、上里(だったかな?)ダニ間での戻しパスが繋がらずに、相手の攻撃を受けてしまった場面。 自分のミスがらみだから、流れの中で、ゴール前まで戻りクリアするプレイをするのは当然。 やはりダニは基本的にDFラインには組み込まれない(と思う)。 なので、CBにかかる負担は言うまでもなく、本職が極めて少ないSBにも負担がかかる。また、CMF(今日だと特に宮澤)にも…。 DFラインが相互関係でバランスを取る意識でやると、攻撃参加には積極的に加わりにくい(と思う)。 結果、厚みのある攻撃はしにくい状況にはなるだろう。 ダニの繋ぎのパスも、今節はイマイチ。これは、周囲の顔出しにも関わるので、もちろんダニ個人の問題ではないが、成功率100%のパスを出してほしい場面でも、そうではないパスコース選択が見られる。 ダニは下げるパスよりも、上げるパスを選ぶ傾向が強い。成功すればよいのだから、周囲との関係性で成功率を上げられれば、もちろん問題ない。 ただ、わりとスペースがあった今節で考えると、もっと成功(確実につなぐ)できないと、上では通用しないと思う。 ダニの身体能力は抜群である。が、今回観戦していて少しだけ?を感じる部分があった。 それは、アジリティ…。 アンカーというポジションの特性上、スペースを埋めて、相手を見る状況は当たり前にあり、ダニもそういうプレイをしているが、 "見る"から"瞬時に出る"という部分が、遅いように感じてしまう場面があった。 もちろん、ここは、判断が伴ってのものなので、ダニのアジリティが低いと決めつけるのは軽率と思う。 が、日本人(東アジア人?)はわりとアジリティは高いので、ダニ自身の"判断力"は上げる必要があるのではないか。 強いチーム相手の時には、"空転り"させられつづける可能性もあるように思った。 追伸 無得点脱出&完封。 スコア上は、"よい流れ"を取り戻せそうな、きっかけにできそうなゲームではあった。 次節、仙台戦は、今シーズンの集大成が観たいゲーム。 主力が揃おうが揃うまいが関係ない。 この一年で、"チーム力は向上した"…そう思えるゲームが観られることを切に願う。
posted by はげお |22:14 | "観方"覚書 | コメント(2) | トラックバック(0)