コンサドーレ札幌サポーターズブログ

スポンサーリンク

2009年09月03日

やっぱり…ね(-_-;)

VS 水戸(37節)1-1ドロー

第3クールで3度目の対戦ゆえ…前節の勢いもあるし、何か変わって欲しいなという希望があったのだが…。
「とことん水戸とは噛み合わない」これが試合後に残った率直な感想。

注目点に「前節と同じことをやれるか」ということを設定して観たゲーム。
なぜ、そこが注目点だったかというと、水戸との2戦を振り返ると、それを実現するためには、コンサには超えなければならないハードルがあったから。
水戸が"力試し"にちょうどよい相手だと思った理由もそれに関連する。

コンサのハードルは、ズバリ"ビルドアップとポゼッション"(と思うが自信満々ではない…)。

スタメンは前節と同じで、4-1-4-1。
水戸は4-4-2。4-4-2のチームとは4試合連続での対戦。

前半、互角で膠着状態的な展開…と書きたいところだが、比較上やりたいサッカーをやれていたのは、水戸だと思う。
水戸は2トップが、"好調で高い"高崎と"曲者"荒田。
その特性を活かすために、ロングボールとアーリークロスを多用してきた。しかも、ただむやみにではなく、中外問わず縦に動かしながら、より精度を上げやすい状態から。
コンサもそこら辺のリスク管理はできていたように思う。
その上で、前節のように"DFラインを高く"という意識も見て取れたし、"前から行く"という意識もあったように思う。何より、"コンパクトにする"という部分では、ロングボールに対して、前の選手もポジションを修正し、全体がコンパクトになるように努めていたと思う。

そこで、超えなければならないハードル。

ロングボールに対して、コンパクトさが維持できるように、全体が動く。そこまではよいし必要なこと。ロングボールやアーリークロスが多いことを想定して守っているから、跳ね返せるしマイボールにもある程度できる。
その後の"攻撃をどう展開するか"が問題。
守備時にコンパクトを保っているから、攻守が切り替わっても、選手間の距離が悪いわけではない。ただ、敵のゴールからは遠い。サイドチェンジなどを交えながら、ポゼッションし、全体をコンパクトなまま押し上げてから、ギアチェンジして攻撃できればよいのだが…。
ここ数戦、人もボールも動き、どちらかというと"縦に速い"サッカーをしてきたコンサは、それがなかなかムズカシイ。
結果、長いボールで縦に急ぐサッカーに偏ったように思う。コンサの選手たちは、その都度、そのボールに合わせて長い距離をポジション修正していたと思う(画面上、極端な人数不足を感じる場面は少なかった)。疲れるサッカーである。
繰り返すうちに、どうしても布陣は間延びしてしまう。守備時に自陣のわりと深めの位置で、コンパクトになるものの、自分たちの攻撃によって間延び…。
これは、鳥栖戦あたりでも感じられた問題である。ここが改善されない…前節の前半のようなサッカーには辿り着けなくて当然と言える。早い時間帯にあったチャンスにゴールを奪えていたら、違う展開もあったと思うが。

後半、立ち上がりで主導権を握れそうだったのは、コンサだった。コンサも集中して入ったと思うが、それ以上に、水戸の入り方に"ふわふわ感"を感じた。その時間帯に、西のゴールで先制(オウンゴールと思ったけれど)。
ただし、前節の西がとった2ゴールとは質が異なるゴール。このまま主導権を取り、前節のような攻撃を再現できれば…と思ったが、水戸の選手交代がそれを阻んだ。

吉原投入。

長くコンサポやっていたら、やはりどこかに思い入れがある選手。
だが、やられた…。そして、感心させられてしまった。
吉原は、投入後間もなくのプレーで、あることをした。"アーリークロスの質を変えた"がそれである(と思う)。
それまで、高いボールが多かった水戸だったと思うが、吉原のそれは微妙な位置でバウンドするボール。
コンサDF陣の対応が微妙になり、水戸に攻撃をつながれる。再度、ゴール前に送られたボールに飛び込んでいたのは、長い距離を走ってきていた吉原だった。

コンサの選手交代は、宮澤→ハファ。西→砂川。古田→中山。
宮澤、西の交代は理解できる。間延び気味の布陣の中で、前節と同じようなプレーを目指してやっていたら疲労度が高すぎる。また、この二人のところは、前半からかなりプレッシャーをかけられていたように思う。
芳賀の投入はなし。守備固めに入る展開ではなかったからとも思うが、今節のダニのプレーエリアから考えると、投入する必要がなかったからとも思う。ダニは左右に広く動いてプレーすることができていた。これは、相手の攻撃パターンによるものだと思うが…。

今回の選手交代では、吉原と同等の仕事ができた選手がいなかった。
ハファは存在感をほとんど示せず。中山は、エリア内で猛烈に引っ張られていた場面があったが、PKはもらえず…(うまくやればPKをもらえたかもしれないが、個人的にはあまりそういうプレーは好きではない。しかし、かなり目立つ引っ張られ方ではあった…)

水戸相手に、前節前半と同様のサッカーができるように"運ぶ"ことができれば、昇格まで辿り着けるかは別として、"J1に通用するチーム作り"という点での手応えが得られたと思う。
しかし、まだハードルは高かった。自分たちがやりたいサッカーに、"運ぶ力"。
残るシーズンで、どれくらいできるか…"期待"を失わずに観ていきたいと思う。

追伸
変に自信を失って、足踏みしなければよいのだが…。若いチームゆえ心配。
今シーズン中に何度も同じような状況があったのだから、チームとしてのメンタル的な成長には、心底期待したい!

posted by はげお |01:43 | "観方"覚書 | コメント(2) | トラックバック(1)