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2015年12月29日

“響かせる”ために。

 今日から大晦日まで深夜勤なので文章にできるのはおそらく今日が最後。
 ということで、今年の雑感をつらつらと書いていこうかなと。

 数字を拾っていくとホームの戦績は財前コンサからジリ貧で、ホームで8勝しかできないチームがJ1昇格などちゃんちゃらおかしいっていうなかなかにヘコむ現実があったりで。そのあたりは福岡の昇格と絡めてネタにしたかったが、来季の陣容が出揃う開幕直前に形にできれば。まあ、数字遊びをして思ったのは守備の整備で浮上できるというのはあるにせよ、それだけでは愛媛や長崎の位置まで来るのが精いっぱいでそこから上へは行けない、悪くないではもはやプレーオフ圏内に入ることすら難しくなっているのが今のJ2なのだな、と。もちろん、その位置まで来ることだって決して簡単な話ではないんだけどね。磐田の外国人がめざましい活躍をしたこともあって個の能力にフォーカスを当ててそうしたところを補強するっていう戦略は正解だと思う。

 砂川の引退も寂しい話ではあるが、語弊があるかも知れないけど砂川に関しては“ワガママ”を許された選手であると思う。ちょっと話が飛ぶが、戦力外通告という言葉は嫌いである。フットボール選手のシーズン途中の移籍は引き抜きであったり出場機会を求めてのものだし、契約満了というのは能力が低い故にクビというケースだけではないからだ。コンサでいえば'12シーズン終了時の山本真希のように残したくても残せない(であろう)こともある。むしろ今年のコンサ、特にナザリトがそうだが能力が高くてもチームに合う合わないという場合だってある。もっとも、チームに合った選手を獲得するのがフロントの仕事だし選手の側でも合わせる必要があるのもまた事実だが…。

 プロスポーツ選手が自らの進退を自ら決めることができるというのはごく一握り。四方田コンサになってからも砂川は戦力として期待されていたはず。それでも一選手としてやりきりたいという彼自身の願いを叶えるためには移籍の道を選ぶしかなかった。とはいえ、それも他のクラブからオファーがあっての話。そんなワガママを通した、通せたというのはチームに貢献してきた証であり同時にコンサの外からも評価されていたということでもある。かつてはスナバウアーばかりだったのに、13年の山形戦や14年の磐田戦では見事なFKを決めるなど、年齢を重ねて肉体的な衰えが避けられなくても選手として成長することに限りはないのだというのを目に見える形で“魅せて”くれた。

 BS1のスポーツイノベーションという番組の中で。49ersの本拠地であるリーバイススタジアムとレイヴンズの本拠地であるM&Tバンクスタジアムが紹介されていた。ちなみにリーバイススタジアムは来年2月のスーパーボウルの開催地。リーバイススタジアムは専用アプリでチケットレスで入場できるのはもちろん、座席への道案内や座ったままで飲食物のデリバリーもできるしリプレイ機能もある。M&TバンクスタジアムではfreeDといわれる最新の映像技術を用いて360度から映像を収集して立体化するといった試みがなされている。
 専用スタが欲しい!というのはコンササポに限らず多くのJリーグのサポの願い。まあ、札幌ドームを使えるコンサはよそからすれば「贅沢だ!」と文句の1つも出るかもしれんけど…。ノノ社長も新スタジアムに関しては2万人のハコで“専用スタ”にこだわらず多くの人が集まる場所というのを想定しているようだ(→こちら)。新スタジアムに関しては既にscaさんが提案しているが(→こちらサッカー(だけにしか使えない)専用スタは現実的ではないと思っている。

 いずれにしても痛感したのは大型補強をするにしても新スタジアムを作るにしてもお金が必要であるという現実があり、コンサがお金を稼ぐ、コンサにお金が集まるようにするにはコンサが会社としてもクラブとしてもより大きくならなければならないということ。サポは打てば響くという関係は築けてもコンサの外にいる人はそうではない。

 大きな太鼓なら遠くまで響かせることができるけど小さな太鼓ではできない。
 でも、大きな太鼓でも皮をきちんと張っていないと良い音は鳴らない。

 例えとしては微妙だけど、メディア戦略は良い音を鳴らす環境作りであると捉えている。プロスポーツである以上勝ち負けは当然ついて回るんだけど、サッカーを生で観る楽しさってのは1度“当たり”を引けば何度でも行きたくなる魅力があるのは間違いない。ましてやドームなら基本的に雨風関係ないしね。当たりというのが100%勝利を意味するとは限らないけど、その意味において1つ1つの試合が常にシビアに査定されるしそういう緊張感を持って選手は全力を尽くして欲しい。観客が良い体験をすることで観客にとどまらずに参加する側に回る、ノノ社長が言うところのパートナーを増やすことに繋がるはず。

 いちげんさんに“響かせる”ために何ができるのか。
 勝つことももちろん大事だが、来季はそうした観点を増やせたらいいなと思う。

posted by フラッ太 |15:15 | ちょっとカタい話 | コメント(6) | トラックバック(0)