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2015年12月19日

今シーズンを数字遊びで振り返る。~番外編・ざっくり風味~

 この前のコンアシで四方田監督が「手堅いチームが増えてきている」というコメントをしていたので、
 今回は得点の増減を元に数字遊びをしてみることにした。

 去年との比較として比較対照ができる18クラブの得点と失点の増減を拾ってみたが、ほとんどのクラブが失点を減らしている(減少13,増加5)。失点が増えたクラブは千葉・北九州・栃木・水戸・群馬の5つだが、失点が増えたクラブは順位を下げている。群馬が何とか現状維持の18位。最も失点を減らしたのは讃岐(71→33で38も減らして半分以下(!))だが、その次が福岡(60→37)。讃岐だけに守備がザル…というのはもう過去のことだ。それだけ危機感が強かった証でもあろう。今季の失点ワースト2は岐阜(71,20位)栃木(64,22位で自動降格)。J1→J2でも地獄を見るが、J2→J3はそれ以上に地獄。故に失点しないというアプローチは必然だったといってもよさそう。

 じゃあ、失点を減らせばそれでいいかというとそうでもない。J3降格となった大分も失点を4減らしてはいるが、一方で得点も11減らしている。横浜FCは失点を14も減らしたが得点も16減って順位は4つダウン。当たり前の話だが点取らなきゃ勝てんわけで、今度は得点を見てみる。得点が減少傾向というのはコンアシでも触れていたが、昨年より得点を増やしたのは磐田(+5)・北九州(+9)・福岡(+11)・群馬(+9)・東京V(+12)の5クラブだけ。
 興味深いのは北九州と群馬。北九州は池元が移籍した穴を感じさせなかったものの失点が8増。群馬は失点が微増したものの江坂が13ゴールしたことで何とか残留できた格好か。その江坂も大宮移籍が決まった。群馬はアタリの外国人を引き当てることが多いがハズレだと…。ちなみに去年から2ケタ減らしたクラブは大分(-11,21位で入れ替え戦)・岡山(-12,11位)・京都(-12,17位)・横浜FC(-16,15位)・栃木(-13,22位で自動降格)・岐阜(-14,20位)の6つだが軒並み大ダメージを喰らっている。岡山の引き分け王っぷりはダテではない。京都は大黒が16ゴールも挙げているのになあ。移籍の話があるらしいが大丈夫か?

 得点増・失点減の両方を満たしたいわば“勝ち組”は磐田・福岡・東京Vの3つだけ。プレーオフこそ逃したものの昨年あわやJ3降格という危機にあったことを思えばヴェルディも十分勝ち組じゃないかなあ。自動降格となった栃木は得点減・失点増のいわば“負け組”。ちなみにこの負け組に該当するクラブは栃木を含め3つだが、この中には「約束の場所」へたどり着けなかった名門も含まれているのである…。

 大半のクラブは失点減だが得点も減ったという傾向があるが、例外と言えそうなのは愛媛と長崎か。愛媛は失点11減、得点7減なのだが、勝ち点は17増で順位は14も上げて5位に食い込んだ。コンアシでも触れていたが、愛媛は勝ちが去年から7つ増えている。長崎は失点が最小タイの33(11減)だが得点は42しかない。そういや、高木監督は横浜FCをJ1に導いた時も失点の少なさが際立っていたよなあ。まあ、失点が少ないだけではJ1で通じないってのは'12コンサでイヤというほど思い知らされたワケだが…。このあたりは監督の手腕やカラーが色濃く出たということか。

 …コンサに関してはほぼ結論は予想できる範疇にあるので深くは考えないことにする。

posted by フラッ太 |20:40 | 戦術厨の戯言 | コメント(0) | トラックバック(0)