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2015年04月28日

'15第9節VS岡山・アフターインプレッション。

>次節まで時間がないのに宮澤が魅せたってのはうれしい悩みである…

○宮澤は天才じゃよ
○前線からの連動した守備で今季のベストゲーム
○トドメを刺す(追加点を獲る)貪欲さを!

 3行で岡山戦を振り返るとこんな感じか。
 中原が入るところまでしか観ていないが、だいたい合ってるはず。

 MOMは順当に宮澤だが、宮澤が飛び抜けて良かったというよりチーム全体が機能した、
 良い選手が何人もいた中で目に見える結果を出したという正真正銘の(?)MOMとしての選出。
 決してひいき目ではない。

 とりわけ、都倉とニウドは誰もが良かったと思ったはず。
 戦術厨としては3-6-1と3-4-3(あるいは3-4-2-1)は似ているようで全く違う、
 3-4-3の前線の3の意味、バルバリッチ監督の意図が現れた試合ととらえている。

 ニウドをシャドーに入れるという選手起用は途中交代でわりとあった。今回は頭から始めたわけだが、ニウドの運動量、前線からしつこく追っかけるのを観ているとなるほどなあと思わされたし、都倉がサボらずに守備をやり指示まで出していた(!)のを観たときにはナザリトが都倉のように守備をしてニウド(の位置に入る選手(≒シャドー))があれだけ追っかけられるならナザリトを真ん中、都倉をシャドーの3-4-2-1にしたくもなるよねと妙に納得させられた。

 だが、都倉の出来はたとえナザリトが守備をサボらずにやるように指導されたとしても
 3-4-2-1の1の座は当分安泰だなと思えるものだった。
 その理由は地上戦の中でも動きながらボールを収めてくれたという点である。

 デンと構えて待っているFW(に限らないけど)に出すよりは動いてくれる選手へ出す方が相手守備の届かないところへパスを出せるので出し手が非常に楽になる。守備側は捕まえにくくなるし、攻撃側は奪われにくくなるから“次の一手”が速くなる、スムーズになる…はず。初っ端のシュートが決まっていれば100点満点、いや、120点だったと思う。

 で、その初っ端のシュートをお膳立てしたのが宮澤。いきなりエロ全開の宮澤は久々に観た気がする。クリアボールをほらよっとダイレクトで捌くプレーに萌えつつ(笑)、今日も振り向けばブーツェンならぬ気がつけば宮澤、やっぱり宮澤という顔の出し様に「あ、今日も宮澤は平常運転だな…」と安心して観ていた。これがカズゥだとワントラップ入ったりするんだよな…。
 しかし、ゴメスのシュートの場面で外を回ってデコイランした時には「おっ、今日の宮澤は(良い意味で)いつもと違う!」と唸らされた。ボラがボールを持った時にWB(もしくは4バックでSHがボールを持ったときのSB)が外を回るor直線的に走って裏を狙う、ってのはあるが、逆のケースはそうそうない。砂川が裏をかいて外を回るのはたまにあるが。もともと宮澤はスペースを見つけるのが上手い選手だと思っているが、ゴメスとの連携や相性がかなり良いということなのかもしれない。Wボランチ組んだときも互いに入れ替わっていたし。
 実際、ゴールシーンはいったんスペースに出た後、動き直して福森からのパスを受けての反転シュートだった。反転してのシュートももちろん素晴らしいが、福森の左足もお見事。精度の高さはクロスだけではなかった。文字通り“ビタッと”入ったもんなあ。ポカをやらかす感じもないし補強は大正解。今すぐにでも完全買い取りを目指していただきたい。

 稲本が良かったのは今更言うまでもなく、稲本ならやれて当然というくらいに安定していたが、宮澤とのコンビはプレスが効きまくり(もちろん、それは前線からの守備ができていたからでもあるが)。しかも、上下(高低)も左右のバランスも言うことなし。このコンビを崩す理由がないというくらいに文句なしの出来だった。2割増でプレイエリアが広くなっていた感じ。
 これは多少ひいき目も入るのだが、宮澤は天才というよりは秀才タイプで、なまじ気が利く、見えるばっかりにナチュラルにリミッターかけちゃうのかも。ひとりショムニとかひとり苦情処理係というキャッチフレーズをつけたくなる所以でもある。覚醒というよりは稲本という頼れる相方に恵まれ、岡山戦では前線からのプレスが機能したので遠慮する必要がなくなり「あ、もっと行っていいんだ、やっていいんだ…」とリミッターが外れたんじゃなかろうか。これが本来の宮澤のポテンシャルだとしたらマジで宮澤は天才だと思う。もし、宮澤の性格面まで見抜いてコンバートしたのであれば石さんは正に慧眼だとも思う。生粋のFWってある意味でエゴイストじゃなきゃ務まらないところがあるし…。
 
 あー、時間がないっ。よってここからは端折る。前半危ないかなと思ったのは18分頃の伊藤のシュートと31分頃に荒野の裏を突かれたシーンくらいかな。ただ、伊藤のシュートの場面はJ1なら確実に枠内に入れてくる。修正しておきたい。
 後半開始時もどっちがホームかわからないくらいに押し込めていたが、前半の出来からしても「90分保つのか?」という不安はあった。1-0に終わったのもそのあたりなのだろう。もっとも、残り20分からもう1段ギアを上げられるようにならないと得点も増えないし上位戦線には食い込めない。それまでに試合を決められれば理想なんだけどね。すぐには解決できないと思うけど交代選手の出来にも左右されるかな。
 内村と中原で交代したということは前線からの守備を重視したということだろう。結局ナザリトに出番が回ることはなかったが当然の選択といっていい。内村にとっては守備もこなした上でゴールも求められるという高いハードルがある。押し込んでいるとスペースもなくなるから尚更難しくなると思うが違いを出せるFW、点取り屋としての結果にこだわって欲しい。

 この内容をベースにさらなる上積みがどこまでできるか。
 今まで連動ってのがほとんどなかっただけにモヤモヤが拭えなかったが霧は晴れたのかな。
 カギを握るのは…やっぱりナザリト?

posted by フラッ太 |00:27 | アフターインプレッション | コメント(3) | トラックバック(0)