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2014年03月26日

'14第4節VS北九州・アフターインプレッション。

>ホーム初勝利だけど、漢字4文字でずっとタイトルつけてる人がいるので、
>今年はインチキ漢文をやらないことにした。ほら、オレって硬派(笑)だし…。

 前半で3-0、ウッチー2ゴール&上原のゴール。
 後半は課題が残った(だろう)というのを前提でやっとこさ試合を観ることができた。
 結論から言うと今回の勝利はあんまり参考にならないかなって感じ。

 いや、ウッチーの2ゴールはチームとしては非常にプラスなのは間違いないし、1点目は角度のないところから決めたのは流石といったところなんだけど、点の取り方が相手を崩して勝ったっていう“王道”な勝ち方じゃないのが気にかかる。1点目はクイックリスタート、2点目はセットプレイ(CK)。3点目はワンツーだったのでまあ崩せたと言えるんだけど、チーム戦術として崩せたかとなると必ずしもそうとは言いきれない感じ。

 何でもないところでパスミスして簡単にタッチを割っちゃうとか、
 北九州に「へ?」っていうプレーがやたら目立ったので勝手に転んでくれた印象がある。
 2点目もあっさりやられすぎでしょう。

 そんな中で「おっ!」と思えたのは上原拓の縦パスと謙伍のナナメに走る飛びだし。

 河合が守備に重きを置いたプレーをしていたこともあるが、時折ピシッとしたパスを出せていた。当たりにも五分に対抗できていたしそこそこ役割分担はできていた感じ。後半に謙伍が抜け出たシーンは良かった。ああいうプレーは最近のコンサ、とりわけSHにはなかったので新鮮な驚き。惜しむらくは謙伍がシュートを選択しなかったこと。あそこは勝負して欲しかったぞ。
 河合&上拓のボランチコンビだと守備はまあいいとしても攻撃の時、とりわけ展開力に乏しいのがつらい。河合は「よっこらしょ」って感じで出すので速いプレスに対応できないし、上拓に捌きや散らしのパスまで求めるのは酷な話。「宮澤がいれば…」と何度も思った。個人的には上拓もハードワーカー的認識でいるので頭脳労働担当の不在、特に宮澤不在がかなりつらいと感じた。財前コンサになって最終ラインで組み立て直すことができるようになったのはいいんだけど、ボランチで頭脳労働担当がいないとすごく手詰まり感があって…。

 戦術厨的な立場からだと都倉投入はいいとして、なぜ謙伍OUT?前俊じゃないの?バーを叩く惜しいシュートはあったけど無理してSHに置いてまで残す必要あったのかなあ?起点として前俊残すんだったらウッチーをお役御免でいいんじゃね?とは思った。謙伍の動きが良かったし、都倉&ウッチーならウッチーが走り回らずに済むので前線での運動量もそれほど落ちないからトータルとしての守備力は維持できると思うし。
 全くと言っていいほど守備をやらない前俊はボランチの位置まで降りてきてボールをもらっていたので「おいおい、フリーダムすぎるだろ…」と。ボランチの位置まで下がるとプレッシャーは確かに減るが前の人数も減る。北九州は前俊にしつこく人をつけることはしなかったけど、京都がそうしないっていう保証はない。湘南は2,3人でガチガチに囲んできたしね。これも宮澤不在が響いているのかなとも思ったり。まあ、都倉&ウッチーは個人的に観たいっていうのもかなりあるし(苦笑)、財前監督が決めに行ったというのもあるのかも。点差がある故の余裕かな。ウッチーもハットトリック狙ってただろうしね。

 ちょっと驚きだったのは3点ビハインドの状況下でも北九州が後半開始時に動かなかったこと。スカパー解説の大森アニキは「(柱谷監督は)このままでは終われない、このメンバーでどれだけできるかを観たい」ということを言っていたが、なるほどと思わされた。これが石さんだったらほぼ100%で3-5-2にしただろうし、一気に2枚替えくらいはやったかもしれない。
 石さんに限らず、3点のビハインドともなれば状況を打開するために何かしら目に見える変化をつけるのが自然だと思うのだが、柱谷監督はあえて動かなかった。それは長いシーズンを見据えてのことかもしれないし、札幌戦に限っても決定的に劣っているのではない、わずかな弛みで失点したという判断があったからかもしれないし、柱谷監督があまりシステムをいじらない志向なのかもしれない。
 '12石崎コンサにおいては石さんが動きたがる監督だったこともさることながら、相手がみんな格上でじっと我慢をしている余裕もない、ましてや捨てゲームなどあるはずもなく否応なく動かざるを得なかったというのが実情だったと思うが、その点柱谷監督は辛抱強くじっと動かずに後半に入って気持ちを入れ直した。こうした“動かない選択”もあるのだなあと唸らされた次第。

 ボランチが壊滅状態なのでこれ以上の内容を求めるのは酷なのかも知れないけど、それでも圧倒して勝つ、得失点差を稼げる相手は徹底的に叩くということはこれから先必要になってくると思う。もちろん勝利が最優先だし、北九州戦は井上に危うくってのはあったにせよ無失点で終われたのは良かったこと。ホスンも復帰戦で完封できたのは大いに自信になったはず。
 だが、物足りなさが残った試合だったことも事実。鬼門とも言えるアウェイ京都戦は今のままだとかなりの苦戦が予想される。宮澤抜きでどこまでやれるのか。中盤で頼りになりそうなのが砂川しかいないっていう戦術厨の取り越し苦労を払拭してほしいなあ…。

posted by フラッ太 |13:00 | アフターインプレッション | コメント(0) | トラックバック(0)