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2013年11月26日

'13第3次弾丸ツアーレポート~VSギラヴァンツ北九州観戦記~

 11月24日、日曜日。

 勝てばプレーオフとなる大一番。チケットには開場時間9:15とある。SS指定なので席がなくなる不安はないけど、OBマッチもあるし早めに動くに越したことはない。札幌駅到着は8:10。重役出勤かな(苦笑)。今回は素直に東豊線を利用。でも、札幌駅からだと異様に歩かされるんだよなあ…。既に赤黒を身につけた方もちらほら。福住駅到着後はたじさんのところでたこ焼きを買い、コンビニで1本いっといてドームへ。

 「…けっこう並んでるぞ」

 待機列で開場を待っていると声をかけられた。何でもNHKの方のようで「カメラとかはないので気軽にお話を…」といった感じ。遠方からの参戦に少なからず驚いていたが、そりゃ大一番ですから。注目選手は?の問いにも素直に荒野と答えた。思えば年2の参戦は今年が初めて。確実にビョーキ参戦欲が増しているよなあ。

 開場後は○たさんと合流。声をかけられたことを話したら「(頭に)バンダナつけてるからじゃない?」と。あ、そうか。参戦時はいつもこうだしね。今日は人多いよというのは足しげく参戦する○たさんだからわかることでもあるが、参戦する機会の少ない僕でも“いつもと違う”のがわかる。周りを見渡すと黄色いユニの方が。「え?」と思っていたら淡路さんだった。何でもコンケーンFCのユニだそうで。タイ修業組のことを思いやってのこととか。

 OBマッチはゴール裏で観させていただいた。ドームは傾斜がかなりあるのでゴール裏でも見やすい。逆に僕がゲットしたSS指定は12列目と前すぎて観にくかった(泣)。SS指定はTV中継と似たようなアングルだが、ゴール裏はまた違った景色で左右の展開はこちらの方がよりわかりやすい。ゴンの動き直しなどは観ていて勉強になった。いろんな意味で2度美味しいOBマッチ。

 さて、いよいよ運命の一戦。予想としては天皇杯で必要以上に消耗してしまったので前俊は途中交代でフェホとのニコイチはほぼ既定路線。前半0-0でも焦る必要はないけど、前俊がいるうちに得点できないと苦しくなるかなというのはあった。試合開始後はコンサがイケイケ。特に右サイドは日高が高い位置を取れていたし荒野も守備で貢献してこちらはほぼ制圧。
 ただ、左サイドがダメ。特に三上が役に立っていなかった。岐阜戦で観られたタイミングのいい上原の攻撃参加は影を潜め、たまに上がっても逆に裏のスペースを衝かれてしまって上がっていいのか悪いのか躊躇しているように見えた。前半唯一肝を冷やしたのもコンサの左サイドから一本入れられてのもの。その時は宮澤がカバーに入っていたが、宮澤が悪いというより三上が穴を空けたためと僕には感じられた。
 ナラ&クッシーは問題なし。奈良はヘディングでは全勝、一歩目のパス出しも落ち着いて出せるようになっていたし安心して観ることができた。この2人ならよほどのことがない限りは失点はないと思える出来。あるとすればGKとのコミュニケーションミスくらいか。

 前半終了で0-0。戦術厨の予想としては攻撃にも守備にも効いていない三上はスパッと代えてもいいくらい。ただ、サブにはヤスがいない。荒野を左に回してレ・コン・ビン投入か。でも荒野が日高と上手く挟んで守備をやれていたので守備が甘くならないかというリスクもある。勝つしかないのだから早めに手を打ってほしいと思いつつ後半開始。

 僕の周りはわりと年齢層が高かった。二言三言交わしていくうちに左隣の方が「孫が選手で…」と言いながら赤黒の#23を見せてくれた。えーっ!?じゃ奈良のお爺さん、いやご祖父様ですか!?これにはさすがにビックリした。関係者(といっていいのか微妙なところではあるが)にこのような形でお会いできるとは思っていなかったので。ただ、奈良について訊くこともおかしな話だし何より試合に集中したかった。

 最大のヤマ場はレ・コン・ビンのFK。ゴール裏は言うに及ばず両隣のSA席からも手拍子が沸き起こる。この盛り上がりは今まで感じたことがなかった。「これはもう入ったな…」と思った。事実、蹴った瞬間そう思ったんだが、無情にもポストに嫌われる。
 選手交代直後は気づかなかったが、前俊を引っ込めた時点でパワープレーに切り替えるという戦術だったんだろうか?ナラ&クッシーの出来からして後ろに不安はなく、池元を引っ込めた時点で北九州はもう引き分けOKのガチ守備にシフトしていたからあるいはこのタイミングか。フェホの投入は予定通りだったろうが激昂した場面には肝を冷やしたぞ。1発レッドもらわなくて良かったよ…。

 ラストプレーではGK杉山もゴール前に上がってきていよいよ最後の総攻撃だったが結局スコアレスドロー。悔しさは正直あまり感じなかった。「ああ、終わったんだな…」という緊張感からの解放が先で。試合全体を通じて感じたのは「抉ったりしてはいるものの、最後の一手が足りない」ということ。砂川の出場停止でプレースキッカーがいない、飛び道具がないということも遠因としてはあったかもしれない。

 ノノが社長になる前に言っていたことでもあるんだけど、長いシーズンではチームの実力が隠しようもなく現れる。この1試合だけを切り取ってしまいそうになるけど、勝てばプレーオフという状況も41試合の積み重ねの中でできたこと。もっと前にプレーオフ圏内に入れていたかもしれないし、逆に早々と終戦を迎えていたかもしれない。
 北九州戦は1試合だけとってみても1年を通じた戦いの中で眺めてみても結果としては力が足りない、妥当と言えるものだった。でも、選手はみんな戦っていたしゴール裏をはじめとしてサポも戦っていたのは間違いない。ただただ、上に行くためには力が足りないのだと思うしかなかった。

 奈良に関しては非常に出来は良かったし、去年散々苦しんだ経験が今の成長に繋がっていると素直に伝えた。電話口でサッカーに詳しい若い人に教えてもらったと祖父様が言っていたけれど、心の中で「いやいや、こちとらおっさんですから!」「別に詳しくないですから!」とツッコミを入れていた。でも、上に行くにはまだまだだというのは僕が特に何か言わなくても感じ取っていたご様子。祖父様とは時間の関係のためかセレモニーを観ることなくお別れ。北見からだと5時間かかるしねぇ…。

 今回はいろんな意味で切ない観戦と相成った。来年はどんな出会いが待っているのか…。

 

posted by フラッ太 |15:24 | 旅行記 | コメント(3) | トラックバック(0)