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2013年05月21日

'13第15節VS東京V・アフターインプレッション。~宮澤の不在~

>どうも奈良のヘアースタイルは鈴木みのるを思い起こしちゃうんだよな…。性格はいいんだけど。

 戦術厨の予想として、相手ボールの時に3バックと2人のWBが下がって守る3+2ディフェンス(←素直に5バックって書けよ)では3バック崩しのセオリーとも言うべきWBの裏(のスペース)を狙うのは必ずしも成功するとは思えないのでプレスから一気にカウンターってのはよほどの電光石火かつ精度の高いプレーで決めないと難しいだろうなというのがまずあった。そんな“広島流”は広島から浦和に波及していった(源流が同じだから当然といえば当然だが)。本家の広島から浦和へと波及するにつれてそれぞれに進化したところはある。広島でカギとなるのはミキッチ、浦和では槇野だと思っているがそれはまた別の話。

 ただ、広島と浦和で共通するのはシステムが3-4-3であること。
 3+2ディフェンスでは同じように見えるが、ヴェルディは1ボランチであること。
 よって、付け入る隙があるならボランチ(#14,鈴木)の両脇ではないかと仮説を立てた。

 そして本家広島では1トップ2シャドーだが、ヴェルディは2トップと2シャドー(?)と4人いる上に高原を中心として技術の高い選手が多いのでここを抑えきるだけでも大変。ウチのボランチがちゃんと守備をやりつつ、どこまで相手ボランチを機能不全にさせるか?それは誰がその役目を果たすのか?

 …とまあ予想をかなり濃いめにした中で試合を観たんだけど、前半はほぼヴェルディペース。前半6分には杉山がビッグセーブ。何だかんだ言ってもここ数試合の杉山は1点モノのシュートを防いでいてGKとしての仕事はちゃんとやれている。山形戦のCKもよく防いだなというのが1本あったし。ドローの陰の立役者は杉山かも。相変わらずCBとの呼吸が合わないのはいい加減何とかしてくれ頼むから。
 スカパーでは不用意な横パスはダメというのがあったが、それを意識しすぎたためか縦に急ぎすぎる場面が目立った。あと、深井の守備が不安定で戻りが遅かったり危なっかしいプレーもあった。ヴェルディが上手く入れ替わる動きをしたので翻弄されたのはあったかも。ビルドアップでも福井と鈴木が入れ替わったりして受け渡しがやや混乱気味だった。

 予想通りヴェルディは5バックでガッチリ守るのでそこから先が厳しい。前俊がスルーパスを出そうにも4バックよりも選手間が狭いので角度をつけたパスが出せないから受け手が追いつけない。それでも上原が何とかしようとしてたけど却ってそれが後半の電池切れを誘発してしまう。もし三浦監督がこれを狙っていたとしたら策士だが。失点直後に上原が後ろから倒したプレーはヤバかったぞ…。
 高原がバーを叩いておもいっきり肝を冷やしたが、その後にヤスがワンチャンスを生かして先制ゴール。あれだけヴェルディが攻めていた中で前半を1-0で折り返したのは運もあったがこれ以上ない試合展開。後半に入って鈴木の両脇を上手く使えるようになったのでヴェルディが戻りながらの守備をせざるを得なくなり前半とは逆にヴェルディが間延びすることになった。失点シーンはぶっちゃけ「何でそういう点の獲られ方するかなあ?」とガッカリさせられた。人数はいるのにみんな棒立ちって感じで印象悪かったなあ。

 後半はだいぶ守備でもついていけてた感じだったけど、その代わりに攻撃がどうにも…。前半は特にそうだったけど、押し込まれた展開だと中盤省略で(主に上原に)行ってこいなロングパス1発っていうことが多くなっていた。だんだんDFライン→ボランチとつなぐことはできるようになったけど、そこから先が遠いので攻撃の形にならない。
 なので、最前線にまで運ぼうとすると1手補う必要が出てくるんだけど、その担い手がいなかった。カズゥはタメを作るのが主で自分で持ち上がることはほぼない。深井にはその気配はあったけどミスがあった。スタメンの状態では前俊が仕方なく受けに降りてくるのがほとんど。これは約束事というより前俊自身が「オレがもらわないと攻撃になりゃしねぇ…」と自発的な判断でやっているものと勝手に推察しているが。
 本来ならばトップ下の選手が主にこうしたタスクを担うはずだが、榊は典型的なワンコなのでそれができない。だから前俊と榊が入れ替わる形でやらざるを得ない。宮澤はこうした気の利いたプレーが実に上手い。榊は前を向いてスピード勝負なら持ち味が出せるがCBを背負うと威力は激減。宮澤がいればもう少し攻撃がスムーズになったんだけどなあ。榊OUTは当然だったが、荒野と交代orヤスを真ん中に入れて中原かなと思っていたのでウッチーをすっかり忘れてた(汗)。ごめんよウッチー。

 その後は砂川OUTで荒野IN、大作戦のために前俊OUT松本IN(&上原は最前線へ)で、ほぼこれしかないかなというカードの切り方。上原は終盤にはバテバテだったが他に手がない以上頑張ってもらうしかなかった。宮澤は無理でも荒野がスタメンだったら…。でも、コンディション重視でウッチー共々時間限定での起用の可能性が高いと思われるのでこれ以上を求めるのは酷と言えば酷。
 5月とは思えない寒空の中だったのであまり表面には出なかったが、小山内がせっかく復帰してもまたケガでリタイアしてしまうことに象徴されるように財前コンサに見られる“虚弱体質”は殊の外深刻。念のため言っておくが小山内を責める気は毛頭ない。本人が一番悔しがっているのは見て取れたしあくまでチーム全体の問題だということ。
 手を打とうにも駒が足りない状態は一刻も早く解消してほしい。普段の練習も大事だけど、ここまでくると補強も考えないとならないかも。でも外国人を獲る余裕はないと思うんだよなあ。ヴェルディ戦は7000人入ったけどドーム・厚別とも開幕戦が悪天候で収入が大幅減だっただろうからその穴埋めで精いっぱいじゃなかろうか…(滝汗)。

posted by フラッ太 |18:50 | アフターインプレッション | コメント(0) | トラックバック(0)