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2013年05月07日

偉くなんかない!

>レンタル移籍の場合は何を巻くんだろうな…

 アウェイ北九州戦は2-1の勝利。
 お互い動けずじまいでスコアレスドローなんてのが6割くらいあると思っていたので
 勝てたことは素直に良かったと思えた。でも、喜びは1割くらいで8割以上が安堵。
 あんまり胃が痛い思いをさせないでくれよ…。

 試合は仕事の都合上オンタイムでは観られなかった。
 オフィシャルブログを開いて純貴が決めたことはわかった。でも、うれしさが湧いてこない。
 京都戦で取れなかったゴールを北九州戦で取り返しただけだ、ちっとも偉くない。
 いるべき場所にやっとこさ戻ってきただけなのだ、と。

 熊本戦でのスカパー解説は曽田。曽田の一言が今も心に引っかかっている。

 「恵まれてますね」

 あの悪天候の中でも厚別に足を運んだコンサ馬鹿が6,000人もいたこと。猛吹雪で試合開催が危ぶまれたにもかかわらずホーム開幕戦には13,000人がドームに駆けつけた。曽田は「何に」恵まれているのかを具体的には言わなかったけど、恐らくこのあたりだろう。雨が降ろうが槍が降ろうがコンサの試合があれば駆けつける。応援する。声を涸らす。それは喜びに沸く歓声の時もあれば不甲斐ない戦いぶりに浴びせる罵声って時もある。
 去年、純貴はツエーゲン金沢にレンタル移籍をした。包丁一本、ではないけれど自らに科した修業の旅。何かを変えなければという思いがきっとそうさせたのだろう。そのレンタル先でもケガに見舞われて満足なシーズンにはできずじまい。それでも、純貴が得たものがある。

 自分がどれだけ恵まれた環境にあったかというのを知った、ということ。こちらこちら。(いずれも本人のブログより)

 その後、純貴はブラジル修業もしたんだけど、外の空気を吸う、余所の釜のメシを食うことで自分の“立ち位置”を知った。自分がどれだけコンサドーレを愛しているかも改めてわかった。そんな純貴もサブには入れてもなかなか本番のピッチに立てない。それでいて出場選手と同じようにブーイングは受け止めなきゃならない。自分が出たのならまだしも半ば一方的にサポの罵声に耐えなきゃならないもどかしさ、歯がゆさ、悔しさ、焦りはいかばかりだっただろうか?

 ぶっちゃけ、純貴は話題先行の選手。悔しいがそれが現実だ。

 著名な女性と結婚をした、磐田でずっと背番号9をつけていた中山雅史の後に背番号9を「背負った」。プロ選手としての実績はないも同然。それでも、僕らは知っている。一昨年の愛媛戦@厚別。勝利の立役者となったときのゴール裏の歓声は純貴が独り占めしていた。誰もが純貴のゴールを待ち望み、誰もが純貴のゴールに心躍らせた。技術の高い選手はいくらでもいるし、ゴールを決める選手は何人もいる。けれど、ゴール1つでサポのハートを鷲掴みにする選手、スタジアムの空気を一変させる選手はそう多くない。

 純貴なら何とかしてくれる、何かやってくれる。

 一選手にそう思わせる、あるいはそういう空気を纏った選手は稀少なのだ。ゴール裏がより熱を帯び、観客の視線が純貴を追いかけていく。純貴もそれを肌で感じて本来なら届かないはずの一歩が届く、苦しいときの一歩が出せるようになる。そんな純貴の姿にチームメイトも動かされるといった相乗効果をもたらしてくれる。スタジアムの空気が変わるというのはきっとそういうことなのだろう。

 プロならプレーで魅了する。でも、一度だけではダメで魅了し続けなきゃならない。

 一度だけでは終わらせるな。ウッチーだろうが前俊だろうが、たとえファンペルシーが来ようが、自分の居場所は誰にも譲るな!純貴よりもゴールを挙げた謙伍でさえ5年間しかコンサには在籍できなかったのだから何がなんでもポジションを守り抜け!今、札幌の背番号9は横野純貴の背番号9。中山雅史のものじゃないんだ。戦術・純貴になるくらいに絶対的な存在になれ!

 …酔った勢いでいろいろ書き殴ったので、明日か明後日にちゃんと試合観なきゃなあ。
 ワサビ食ったワケでもないのに何で鼻の奥がツンと来るんだよ、全く。

 よくやった、純貴!次も頼むぞ!
~追記~
 負傷交代って(泣)。どうしてこう純貴は…。

posted by フラッ太 |00:45 | 試合後の印象 | コメント(5) | トラックバック(1)