スポンサーリンク

2012年12月24日

'12コンサを振り返る③。

 今回は番外編として戦術厨らしく本家・今宮純ばりに数字でコンサを探ってみようという趣旨。今宮純ネタはわかる人だけ笑ってください。まず基準となるのはかつてと同じ先取点の有無。1-0:0-0:0-1の比率は7:2:25。予想はついたが、先取点を獲られたのは実に25試合(!)。多いなあ…。
 先制点を獲った試合は7つで3勝4敗。次に少ないG大阪でさえ13試合(7勝4分け2敗)あるのに…。あ、待てよ、逆転勝ちは21節の仙台戦のみで引き分け2つは共にスコアレスドローってことは…結論見えてるじゃん。うーむ、何とかポジれないものか。

 前半を0-0で凌げた試合は8試合ある。この8試合の内訳は2勝2分け4敗。よって勝ち点率は33.3%(ちょうど3分の1)だから34試合に換算すると34x3/3=34。最低でも試合数=勝ち点と言われる残留ラインにはギリギリ届く。前半をスコアレスで凌げばチャンスはあったということになるのか?そこで、1-0の7試合をもう少し細かく見てみる。前半を1-0以上で終えた試合は5つ、前半スコアレスから1-0にした試合は2つ。この内訳は前者が1勝4敗で後者が2勝。ただし、前半リードして勝ったのはホームのセレッソ戦。ということは、前半2点リードしながら逆転負けしたホーム川崎戦のダメージがいかにデカかったかという裏返しにもなる…。

 とはいえ、J1と戦力差があるのは覚悟していたこと。
 0-1から我慢していればきっとチャンスは巡ってくるはず…。

 そういう考えを開幕前には持っていたのだが、数字を拾っていくうちにそれがいかに甘い考えかを思い知らされた。先制された25試合のうち前半で失点したのは21試合もある。百歩譲ってそれが想定内であるとしても、その21試合のうち1-1にした:0-1のまま:0-2になった試合数の比率は4:5:16。そして、0-2になった16試合のうち前半のうちに2点差以上つけられた試合が9試合もある。いったん追いついたアウェイでのガンバ戦を含めると前半で2点差以上ついたのは10試合。
 さらには2点差をつけられるまでにかかる時間が短い。10分以内に2点差になった試合が7つもあり、平均しても16.70分しか保たせられない。監督が軌道修正を図る間もなく崩れていったのでは勝負にならない。そっちの意味で我慢できないって悲しすぎるぞ…(泣)。ただでさえ点が獲れない石崎コンサではこれは苦しい。
 ガンバ戦(23節)以降、先制点を取られた試合は追いつくことすらできずに全敗。そら観る側もテンション上がらんわなぁ…。唯一、2点差を追いついたホーム神戸戦(22節)もこっちが3枚の交代カードを使い切ってやっと追いついたのに、神戸は切り札である都倉を残り10分まで温存して4-2で危なげなく勝っている。どうにもならない無理ゲーっぷりが如実に現れている。埼スタで勝てたのはもう開き直りとしか思えんな…。

 昇格チームはとにかくシーズン前半で火事場泥棒の如く勝ち点を拾いまくる。さもないと次々に相手に補強され、こっちの戦術を研究されて周りのチームに太刀打ちできないという現実を見た。今年躍進した鳥栖と比較するといっそう鮮明になる。
 開幕からの10試合の成績はコンサが勝ち点4であるのに対して鳥栖は勝ち点16(4勝4分け)。鳥栖はこのうち6試合がホームゲームだが、ホームでは4勝2分けで負けなし。守備の堅い仙台相手にも追いついてドローにしており、ホームでの無失点負けは川崎・清水の2試合だけ(いずれも0-1)ということからも単に先行逃げ切りではない粘り強さがある。ちなみに、鳥栖のホームでの戦績は11勝3分けとJ1全18チーム中でトップ(!)である。

 ホームでは絶対に勝つ、たとえ勝てなくてもみっともない試合はできない。

 序盤で結果を出したことで選手には自信となり、サポには応援する力となって好循環を生んだ。
 その“当たり前のこと”が今年の石崎コンサにはどれだけできたのだろうか?
 …とまあ、えんえん数字遊びをしてみた次第。ああ、ネタ書く時間がねーっ!

posted by フラッ太 |11:10 | 戦術厨の戯言 | コメント(0) | トラックバック(0)