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2012年12月12日

'12コンサを振り返る②。

○今年の漢字一文字

 「壊」

 今年はこれ以外ないでしょう。08年は「壁」、09年は「悶」、10年は「迷」、11年は「積」としてきたが、3年かかってやっとJ1に上がれたのに1年も保たずに実質半年で史上最速でJ2降格。ホーム最終戦で「今までの4年間は何だったの?」というダンマクも出た。それくらいに失望感いっぱいのシーズンだった。

 戦術も選手個々の能力も、クラブの財政や経営もそうだが、
 去年の今ごろの一体感や高揚感がウソみたいに雲散霧消したのが悲しい。

 どんなに実績を重ねてもやり方を間違えれば1年でJ2降格の憂き目に遭う。
 それくらいにJ1は厳しい。ガンバや神戸の降格を目の当たりにして今年は特にそう思わされた。

 やり方が正しくても絶対的な戦力、資金力に乏しいコンサでは残留は至難の業だった。
 特に監督選びは降格したガンバや神戸を見るにつけ大きなファクターになり得るのだが
 今年の戦力では単純に残留できるか否かだけで判断すると誰がやってもキツかったと思う。

 だからといって石崎監督に責任がないわけではない。結果責任を真っ先に問われるのは監督だし、財政的に交代が無理だったとしてもそうした状況を作ってしまった経営陣にも責任はある。サポからは7000万円集めながら会社としては目標の10分の1の500万円ってんじゃ「何やってたんですか?まともに予算管理やってたんですか?」と文句も言いたくなろうというもの。

 監督交代をすべきだったか?

 僕の答えとしては「わからない」。もっと悪くなっていたかもしれないし急回復したかもしれない。新潟はヤンツーに代えて土壇場で残留した一方で、神戸は西野監督解任というカンフル剤も結局は役に立たなかった。監督交代はどちらにも作用する。ただ、クラブの空気を変えるという意味では一定の効果をもたらす。停滞感を払拭したいだけならギャンブルに出る価値はあったのかもしれないが、監督交代はチームの作り直しを余儀なくされる。

 J1クラブは監督交代でそれまでのチームを敢えて壊すことをする。壊しても立て直せるだけの能力を持った選手がいる、財政的な裏打ちがある、サポがクラブ全体に緊張感を持たせる。J1にいるクラブはそうした要素が揃っているということなのだろう。変えないという決断もそれはそれで大切なことで、3年目を続けたことで昇格できたのだから代えないことが悪いとは一概には言えない。

 石崎コンサを続けたのは壊すことでのリスクを恐れたということ。
 しかし、4年目の石崎コンサに待っていたのは“自壊”だった。
 J1とJ2は別世界なのだと改めて痛感させられる1年だったように思う。
 

posted by フラッ太 |15:02 | コンサについて | コメント(3) | トラックバック(0)