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2011年06月15日

プレーオフに対する雑感。

 昨日はJ2にプレーオフが導入されるというニュースで持ちきりとなった。

 最初は「プレーオフやるんだったら入れ替え戦でいいんじゃないの?何も外国で導入してるからって真似せんでも良かろうに・・・」と思った。いろいろとブログ巡りをして、入れ替え戦を行わないのはJ1の都合に配慮したためではないか、だから入れ替え戦ではなくプレーオフの導入に踏み切ったのだと思うようになった。だから秋春制の導入の議論みたいな唐突な感じはあまりなく、これはこれでアリかなと少し引いた見方になってきた。

 「そもそも3位で昇格したクラブってJ1で戦えるの?」という疑問は誰しも抱くはず。
 なので、昇格クラブの翌年の戦いぶりをちょっとだけ引っぱってみた。

 06年 1位 横浜FC:18位(降格)
          2位 柏:8位
          3位 神戸:10位

 07年 1位 札幌:18位(降格)
           2位 東京V:17位(降格)
           3位 京都:14位

 08年 1位 広島:4位
           2位 山形:15位
           3位 仙台:入れ替え戦で磐田に負け昇格できず

 09年 1位 仙台:14位
           2位 C大阪:3位
           3位 湘南:18位(降格)
 
 10年 1位 柏:1位(勝ち点22)
           2位 甲府:15位(勝ち点8)
           3位 福岡:18位(勝ち点0) ※9試合消化時点

 こうしてみると、3位で昇格したクラブで生き残っているのは神戸のみ。それも、去年の最終節に最も不利な状況を大逆転でひっくり返して辛うじて残留。FC東京の失速がなければ・・・というのを考えると3位で昇格したクラブにはJ1で戦う力はない、残留するのが精いっぱいと見てよさそう。なので、リーグ側としては

 J1で戦いたかったら2位までに入れ!と主張したいのだと思う。

 プロ野球のクライマックスシリーズと違って、J2の上位2クラブはそのまま昇格できるのだからリーグの戦いぶりを全く無視しているとは言えない。今のところJ1の降格制度はそのままっぽいし、むしろJ1で残留争いをしているクラブの方が「落ちたら上がるのが厳しくなる!」と戦々恐々じゃなかろうか。
 オランダ・イタリア・スペイン・イングランドにプレーオフ制度があるというのを目にしたので簡単にググってみたが、将来的にはJ2とJFLの入れ替えも行うだろうことを考えると一番近いのはイタリアの制度か。wikiによると

○3位と4位の勝ち点差が10以上ある場合にはプレイオフが実施されず、3位クラブが昇格する
○クラブの財政的な問題があった場合には昇格が取り消される場合がある

 とのこと。wikiにもトリノが経営的な問題で昇格を取り消されているという記述がある。ついでにブンデスリーガもググってみたが、ブンデスリーガはライセンス取得を満たさないとプロクラブとして参加できず、しかもその基準が最も厳しいのだとか。川淵三郎氏がブンデスリーガをお手本にしたのはよく聞く話だし、借金のあるクラブって1部に上がれないんじゃなかったっけ?(←違ってたらスマン)
 Jリーグにもライセンス制度を設けるとかいう報道もあったし、単に上がれるチャンスを増やすという意味合いではなさそう。一見上がれるチャンスは大きくなっているように見えるが、勝ち点だけでは上に上げませんよというのは何となく感じる。クラブが増えて(増えすぎて?)、ちゃんと存続できるような財政・経営状態を保てるようにという思惑もかなりあるように思う。

 ・・・まあ、今のコンサの状態からしてみれば
 「そんなの関係ねぇ!」ってオチがつきそうなのが悲しいけど(汗)。

posted by フラッ太 |10:23 | Another J | コメント(2) | トラックバック(0)