2010年05月26日
厚別には“物語”がある。
同じホームゲームでも厚別ってやっぱり違う。 最近では専用スタジアムも増えたので(特にJ1のクラブでは)、スタジアムにまつわる“物語”という点では厚別以上に長い物語を持つところはそう多くないように思う。瑞穂と万博くらいかなあ?三ツ沢と等々力はクラブが変わっちゃったし・・・。 キザなことを言っちゃえば、 クラブの栄枯盛衰とサポーターの喜怒哀楽はスタジアムに宿る。 そして、厚別ではドラマティックなシーンが数多く生まれた。 古いところではディドが攻撃参加したとかウィルのPKとか、最近だと謙伍のダイビングヘッドとかが“喜”にあたるし、“怒”ではなすすべなく敗れてJ2降格となった柏戦やロスタイムで大黒にやられた緑戦。“哀”は10人になって最後の最後でやられた千葉戦で“楽”は高原がPKを止めた湘南戦かな。僕はあまり参戦したことがないのでこれくらいしか思いつかないけど、ずっと厚別に通ったサポーターの方であればもっと違った喜怒哀楽があることと思う。 初めて参戦した08年のガンバ戦は霧雨が降る中でのナイトゲーム。最後は押し切られちゃったけど、すごく締まった試合で初参戦ということ以上に「生で観に来て良かった!」と感動したのを覚えている。引き分けという結果は残念だったけど悔しい思いはなかった。去年の愛媛戦は前半があまりにもグダグダで、0-2になった時はよほど帰ろうかと思ったほど。我慢の甲斐あって0-2から3-2の逆転勝ちで勝てたのは良かったけど、喜びは半分くらいしかなかった。でも、ダニルソンのあのドッカンミドルはマジでビックリしたし、きっと忘れることはないだろう。 今年のホーム開幕戦は散々な結果だった。 福岡にやりたい放題にされた挙げ句、こっちは何にもできずにボロ負け。 大いに失望し、プライドはズタズタに切り裂かれた。 昇格争いに加わるはずがいっこうに調子を取り戻せず、低空飛行を続けている。 選手や監督だって勝ちたいに決まっている。サポーターだってそれは同じこと。 そんな悔しさや苛立ちはやっぱり勝つことでしか晴らすことはできない。 今のコンサは栄枯盛衰の枯、もしくは衰にある。 もしそれがサポーターの声で栄や盛に変えることができるなら。 選手が苦しい時にあと一歩を踏み出せる力になるなら。 今年に限っては楽しみなのと同じくらいに切羽詰まっているというか、あまり余裕がない心持ちで開幕戦を迎えることになりそうなのがちょっと悲しい。サッカーの試合は非日常の世界のはずなのに、ヴェルディがいよいよ危ないとかコンサも債務超過に陥りそうとか周りを取り巻く現実が重すぎて息苦しくなっているのかもしれない。 でも、今年もまた厚別で試合が出来る。試合を観られる喜びやありがたみを感じられる。 今まではイライラしっぱなしだったけど、これからは快進撃を見せてくれるさ。 そう信じてサポーターは再び厚別へと足を運ぶ。 行け行け赤と黒の 俺たちの札幌 そうここは我らの厚別 みせろお前の情熱 さあ、ここからどんでん返しと行こうか!・・・なんて久しぶりにキザモード全開だな(汗)。
posted by フラッ太 |22:41 | ちょっとカタい話 | コメント(2) | トラックバック(0)