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2010年02月10日

言語力。

 赤上げてっ♪ 白上げてっ♪ 赤上げないで~白下げないっ♪

 先日放送されたとある番組で、言語力というのを特集していた。
 オシムが・・・とあったので条件反射で録画したんだけど(苦笑)。

 言語力=思考や知識・感性などを整理して、整理した内容をわかりやすく伝達すること、
       そして、これらのプロセスを円滑に行うことができる能力

 ということのようだ。

 どうしてサッカーと結びつくのかと思ったんだけど、ジーコジャパンの総括でこの言語力が不足していたというのが問題とされたらしい。スポーツ番組ではないので、企業での技術の継承がうまくいかないとか若手社員が文章をまとめられないといった現場の声も拾っている。
 言語力は会話をすることでそれが鍛えられていくはずなのだが、ただ単語を言うだけで会話として成立していなかったり、コミュニケーションの手段がメールに偏っているために、言いたいことをただ並べるだけで文章の構成が起承転結としてまとまらない・・・という指摘をしていた。

 日本人は察する能力が高いということをゲストが語っていた。あうんの呼吸と言っていたんだけど、それ以外にも以心伝心とか、魚心あれば水心とか行間を読むってのはわりとある。男は黙ってサッポロビールじゃないけれど、言わなくてもわかるだろ?っていうところもあるし。

 それに日本語の構造として主語と述語が離れることは珍しくない。
 で、やっと冒頭のフレーズに戻る(←前フリが長すぎるよ!)。
 英語だと、赤上げてはraise red、白上げてはraise whiteとなる(たぶん)。
 つまり、赤上げて♪ 白上げて♪ ぐるっと・・・・・・回っちゃいけません。
 なんてのは言語のつくりからして引っかけることにならない。

 やや脱線したので本題に戻ると、番組ではオシムと本田圭佑を例に挙げて言語力の向上のヒントを探っていた。オシムは考えることが足りない、考えたことを表に出さないと指摘していた。本田に関しても「我を出すことが大事でそれをもっともっと全面的にやらないと昇り詰めていけないと自覚している、悪い意味での日本人らしさが出てしまうので(主張することは)意識して意識して初めてできるんじゃないか」というインタビューを使っていた。
 もちろん、本田は単に主張するだけではなくて、相手によって“上から目線”の時もあれば、下手に出て頼むような時もあるといった具合にTPOを使い分けているし、言ったからにはそれをやらなきゃ説得力がないわけで、それによって本田が出世してきた面があるのは確かだと思う。

 考えることと、主張すること。

 考えることは恐らくやっていることだろう。ただ、それが主張することも含めて論理的なところまで昇華していないために共通理解というレベルまで達していない、ってのが今の位置なんじゃないのかなと思ったりして。まあ、番組の結論を借りれば「わかってくれるんじゃないかという甘えは捨てて、(思っていることは)なかなか伝わらないという前提に立って厳密にやっていく」ということになるワケで さしずめ、

 「い、いいだろ?今さら好きって言わなくったって。」
 「だーめ。好きって言ってくれなきゃやだ!」っていうことかな。

 ・・・長々と書いたわりには強引なオチだなあ。

posted by フラッ太 |17:00 | ちょっとカタい話 | コメント(4) | トラックバック(0)