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2009年11月11日

ニトリ“撤退”記事に思うこと。

 これに関してはまだまだ紆余曲折があるだろうから現時点での雑感を。

 最初、目にしたのは読売の朝刊1面での記事だった。
 睡眠不足だったので目覚ましにはちょうど良かったんだけど、「ええっ!?」いう驚きはあんまりなくて、「そうかぁ・・・」という思いの方が大きかった。ニトリ撤退の記事は1面だけ。つまり、読売にとってはニトリ撤退の記事はスポーツニュースではなく、あくまで経済のニュースでしかないというのがいかにもだよねぇ、という感じを持っていた(だからタイトルも“撤退”とくどくした)。某人気パーソナリティが「当然ですね」とバッサリ斬って捨てたように。確かにそういう面はあると思う。

 さしあたって来年のメドが立たなくなったこともキツいが、
 「コンサはジリ貧」っていうイメージがついてしまうことの方がもっとキツい。
 まさか、読売はこれを狙ったんじゃあるまいなあ。

 ただ、ニトリ側にしてみれば、「義理は果たした」ということなのだろう。
 個人商店ならいざ知らず、上場企業である以上社長の一存でポンとお金を出すというワケにはいかない。サポーターはスポンサー様の商品を買うなどしてスポンサーに貢献は出来ても、スポンサー側がコンサにお金を出すだけの価値を見いだせなければ減額あるいは契約終了というのは普通に起こりえること。

 そこをHFCの経営陣がどこまで予測できていたか?
 スポーツ紙の報道を鵜呑みにするのは危険だが、どうもそこがひっかかる。

 また、この記事を読んで、別の視点からあることを思いだした。
 村野さんが「コンサはみなさんのチームなんですよ」と言った時のことを。
 あれはサポーターに向けられた言葉だったけど、ニトリ様が“撤退”するというのはHFCのスタッフやコンサの選手に向けられた意思だったんじゃないか。空からお金が降ってくるワケじゃない、自分の食い扶持は自分で稼がにゃならんよ、と。我々は助けるだけであって、努力して結果を出さなきゃいかんぜよ、と。まあ、これはかなり感傷的かつものすごく好意的な見方なんだけど・・・。

 コンササポはお金のなさがもたらす厳しい現実を身に沁みて知っている。
 だからエメルソンを引き留めるためにお金を集めたし、減増資の際も協力した。何もしなくても6位より下には絶対ならない、企業名がつく限りお金の面を心配しなくていいプロ野球よりよっぽど健全だし正直だ。極端に言っちゃえば1試合1試合が存続をかけたギリギリの戦い。だからそれだけ真剣になるし切羽詰まりもする。育てる、というと大げさだけど、コンサドーレというクラブは何かしらアクティブにやっていかないと立ち行かないんである。かなり空威張りというか自己満足なところはあるけれど・・・。

 雑感という割には妙に力入っちゃったなあ(汗)。

posted by フラッ太 |11:20 | ちょっとカタい話 | コメント(2) | トラックバック(0)