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2009年09月01日

10年ひと昔。

 あきっくさんのブログを読んでサッカーマガジンを買う・・・のではなく立ち読みし(←オイ!)、かわりに買ったのがプ○○○○ト。スポンサーであるニトリ様の記事があったので・・・。餃子とTシャツと机っていうリードは経済誌にしてはオチャラケ感たっぷりだけど、消費が伸びない中で元気な企業の秘密に迫るといった内容。とりあえずニトリ様の記事をチェック。
 記事の中では「ニトリは製造物流小売業と称している」とあった。ニトリは単に製品を作って売っているだけの家具屋ではない、ということらしい。経済誌なので、損益分岐点だの原価率だの聞いただけでアタマが痛くなりそうな単語がやたらと目に付くが、記事の中に共通するのは“自前主義”。似鳥社長の記事(たぶんインタビュー)を抜粋すると、

 >たとえば街のレストランでも、流行っている店、おいしい店がありますよね。
 >でもそれはたいてい、他に先駆けて10年前とか20年前から同じシステムでやっている。
 >だから安い値段でおいしい料理を出すことができるのです。
 >場所や形はすぐに真似できても、仕組みを作るにはやはり10年かかると思いますよ。

 この自前主義はコンサにも通ずるところがあるなあと思っている。

 かつてコンサはJ1で通用する選手をかき集めてチームを作った。が、それで結果を出せずにサポーターやスポンサーをつなぎ止めることができず冬の時代を過ごすことになった。ひとつ確かなことがあるとすれば、「ただ外からモノを引っぱってくるだけではクラブチームとしての足腰は強くならない。」ということを学んだこと。
 結果を出すことと選手を育てることはタマゴとニワトリの関係というか表裏一体というかどちらが欠けてもいけないことで、強いチーム、勝てるチームにならなければスポンサーも観客もついてこないしクラブが大きくなることはない。三浦さんが監督に就任した07年はJ1昇格がいろいろな意味で至上命題だった。そこでチームをいわば“促成栽培”する形でJ1に昇格した。しかし、J1は想像以上のレベルの高さで「付け焼き刃ではJ1を戦い抜くことはできない。」ということを学んだ。

 三浦さんが言うところの“J1で通用するメンバー”にするにはそれ相応の手間暇をかけなくちゃならない。それがヤンツーさんの3年間であり、ユースからの地道な育成だったと僕は思っている。そして三浦さんが結果を出してJ1の舞台がいかに厳しいものかを知り、J1もJ2もよく知っていてJ1で戦う術を熟知している石崎監督へと引き継がれた。

 5段階計画、というと拒否反応を示す人もいることだろう。
 でも、ヤンツーさんと三浦さんの5年間があったから今のコンサがあるということには異論はないと思う。少なくとも今のコンサがヤンツーさんの時のような“焼け野原”ではないことは今の選手構成からいっても間違いなく言える。今のコンサは悔しいけど即戦力を手に入れるのは非常に難しい(宮澤という例外はあるけど)。クラブとしての格や実力、「いくらお金を積まれてもコンサドーレでプレーしたい!」という魅力がコンサにはまだまだ足りないからだ。

 J1とJ2を行ったり来たりするのは傍目から見ればそりゃカッコいいもんじゃない。
 だけど、昇格と降格を繰り返すことで否が応でもクラブの興亡というか足跡を見つめないわけにはいかなくなる。何が正しくて何が間違っていたのか、何に成功し何に失敗したのか。そこから何を学び何をすればいいのか。
 今のところは必要に迫られてではあるけれど、こと将来性で言えば自前主義で裾野を広げていく今のやり方はきっと大きな実を結ぶと思う。他のクラブに比べたら裾野はずっと広いんだから。ユースから育てるってのはなにもG大阪や広島などのようにコンサの専売特許じゃない。地方クラブという視点で言えば去年大分はナビスコカップを制したし、今年は新潟がACLを狙える位置につけているからコンサにはまだまだなところがあるのも事実。

 でも、草津戦の勝ち方は大量得点もさることながら、J1チームっぽい点の獲り方だったと思う。くーさんがコンサドーレ新時代と書いているように、今までとは違う意味で勝つ喜びを感じられるようになってきた。もうちょっと早く来て欲しかったけど(汗)。サポーター以外にも「コンサドーレってけっこうやるじゃん!」と思ってもらうにはホーム厚別の2連戦は勝利あるのみ。

 ・・・えらい長い文章になっちゃったなあ。
 まあ、僕の場合年1回の参戦だし、弾丸ツアーの直前なんで大目にみてくださいまし。
 

posted by フラッ太 |10:00 | ちょっとカタい話 | コメント(2) | トラックバック(0)