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2009年03月18日

そろそろこちらも・・・。

 Jリーグが開幕したが、3月といえば通常はF1ももう開幕している。
 しかし、今年はKERS(エネルギー回生システム)の解禁やテスト制限などの大幅なレギュレーション変更があり、開幕がほぼ1ヶ月遅れて3月29日となっている。まあ、KERSに関しては各チームが導入には慎重なようだけど・・・。
 今年はレギュレーションによって空力パーツをゴテゴテとつけることが出来なくなったのでその意味ではいいんだけど、ウイングがすんごくバランスが悪く見える。フロントがやたら幅が大きくなった代わりにリアが恐ろしく狭くなってしまって、遠近法を無視したような感じになったその姿をコンバインみたいだとこき下ろした人までいるほどだ(ニキ・ラウダだっけ?)。

 そんな中、ワールドチャンピオンを勝利数で決めるというニュースがあった。
 今まではポイントを一番多く獲った人がチャンピオンで、ポイントが並んだ時は勝利数の多い方というやり方だった。これだと優勝回数が少なくても安定してポイントを稼いだ方がチャンピオンになれることがあるから、そう言った批判を受けてのものだとは思うが、わざわざ紛らわしくする必要があるんだろうか?今のポイントは優勝が10点で、以下8.6.5.4.3.2.1となっているが、一昔前みたいに優勝は10点のままで6.4.3.2.1に戻しても大した問題はないと思うが・・・。一時期にはメダル制にしたらどうかなんて話も浮かんだくらいだから、いろいろと試行錯誤していると好意的にとらえたいんだけど。

 ダイさんのブログにおじゃました時に書いたんだけど、世界的な不況がモータースポーツには大きく影を落としている。日本だけに限ってみても、ホンダのF1撤退を初めとして、三菱のパリダカ撤退やスバルのWRC撤退などモータースポーツ自体が存在を否定されかねない事態になっている。
 自動車産業そのものが斜陽化し始めていることもあるが、ことF1に関しては規模や金額が大きいだけに風当たりが強い。「そんな莫大なカネを注ぎ込んで何になるんだ?」みたいな。これだとイチャモンに近くて、そんなこと言ったらサッカーだってそんな玉蹴りして何が楽しいんだ?とか、野球だって棒きれで玉を打つだけで何が楽しいんだ?って話にもなるんだけど・・・。

 少なくともF1はいろいろな意味で転換期に来ているなあというのを感じる。
 テスト制限はコスト削減や制限の一環として始められたものだし。
 とにかく新規スポンサーがつきにくい。それまではタバコ広告が全面禁止となっても、ボーダフォンやテレフォニカなどの通信事業やエミレーツなどの航空会社が入ってきた。最近ではRBSやINGなどの金融・保険といった業種がスポンサーとなっているが、今期限りというところも多い。
 スポンサー自体が世界不況で苦しんでいてお金を出す余裕がない上に、F1がムダの象徴のような悪いイメージがつきまとい始めている。F1に関して言えば貴族の道楽のようなイメージがあるのは否定しないし、モータースポーツという観点で言えばアメリカのインディみたいにお金に制限がかかっているわけでもないので仕方ない面はあるのだが・・・。

 いずれにせよ、何かしらの変化は求められている。
 今のF1は自動車会社の代理戦争みたいなところがあるし、あまりに敷居が高くなりすぎた。スーパーアグリの例を出すまでもなくプライベーターは参加することすら事実上不可能になってしまっている。

 ・・・とまあ、堅苦しい話を長々と綴ってしまったけど、レギュレーションの大幅変更がある時というのはそれまでの序列が一気に崩れることが多いから、単純に楽しめるであろうというのも事実。がんじがらめのレギュレーションのスキを衝いて、あっと驚くアイディアが現れるのもこういう時。マッサは雪辱に燃えているだろうし、ライコネンもこのまま黙っているとは思えない。フェラーリでお家騒動が起こったら面白いかも。

 今年は鈴鹿にF1が帰ってくる。開幕が楽しみだ。 

 

 

posted by フラッ太 |09:47 | F1 | コメント(0) | トラックバック(0)