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2008年12月24日

トリニータの特集。

 ちょっと時期を逃した感じがあるけど、今年中に触れておきたいのが大分トリニータ。

 ○たさんのブログでも取り上げていたが、「大分トリニータの逆襲」という特集があった。
 番組を見ての第一印象は期待外れ、だった。これだけだと語弊がある言い方になってしまうんだけど、番組自体がつまらないとか内容が薄いというのでは決してないので念のため。番組を観る前はコンサが不甲斐ない成績で終わっていたために、「大分はどんなすごいことをやっているんだろう?」という期待感が大きかった。が、実際には「奇跡」とか「マジック」というようなものはなく、そこには至極当たり前のやり方があり、その当たり前のことを地道に行っているということがわかった、ということなんである。

 番組内で溝端社長が「予算の制約がある。高額年俸の選手を獲ることは難しい。だったら底上げしかない。そういう結論にならざるを得なかった。」と話していた。溝端社長に関しては「夢がないといけない」といった熱意がクローズアップされがちだけど、組織のトップとして自分の足下をしっかり見つめている。

 この特集は強化部長の原靖氏に焦点を当てて番組を構成していた。原氏は経歴こそ異色と紹介されているが、プロ選手としての経験があり、スクールコーチを経てスカウトになっていることからしてもズブの素人というわけではないし、大分の事情も理解した人物であることは疑いがないと思う。選手獲得にしても、プレーをしっかりとチェックして確固たる基準を設けている。原氏も「(年俸の)高い選手ばかり追いかけると経営規模的に追いついていけないけど、違う基準で見ておけば競合はしない」と話している。

 お金がないなら自前で育てるしかない。即戦力が獲れない、保有できる選手の人数に限りがあるなら、複数ポジションができる選手をうまく拾わなくてはならない・・・という大分の考え方は何も特別なことじゃない。資金が大きくチーム強化に影響する以上、至極セオリー通りのやり方だと思う。今年のコンサはダントツの最下位で降格してしまったけど、大分のやり方(これもあくまで一部にすぎないんだけど)を見ているとコンサだって捨てたもんじゃない!・・・と思いたいなあ。

posted by フラッ太 |13:24 | コンサについて | コメント(3) | トラックバック(0)