スポンサーリンク

2008年11月14日

名波引退についてもう少し。

 名波の引退は一つの時代の終焉ではないかと思う。

 名波といえば磐田を代表する選手。チームの顔という意味では中山雅史もそうなのだが、磐田を代表する、というのは戦い方において。N-BOXという3-5-2の戦い方は一時代を築いた。それを満たすだけの高い能力を持った選手が集まったことも大きいが、それだけ試合のコンダクターとしての名波の資質が高かった。
 が、今の戦術はトップ下という存在、ちょっと前で言えばファンタジスタを認めなくなりつつある。名波の場合はトップ下というよりはボランチに位置するので必ずしもあてはまらないかもしれないが・・・。磐田でいうなら名波がいなければ成り立たないというような戦術はもう過去のものになりつつある。「王様」はいらない、というのが一番近いのかなあ。個人の能力が相対的に小さくなって「組織」で戦う傾向が強くなっているというか・・・。

 「王様」の力が強ければ強いほど、いなくなった時の脆さがより大きくなる。磐田が低迷しているのは若い選手が台頭せず世代交代がうまく行かなかったこともあるが、戦術レベルで名波に依存していたところも大きいのではないだろうか。藤田が移籍した時にもう少し軌道修正できていたら、というのは大きなお世話かな。

 コンサに関して言えば「組織」で戦うことに関しては世界の最先端を行っている・・・かもしれない(笑)。でもコンサの選手たちにとっては理論が高度すぎたのかも。もう少し噛み砕いて指導していたら、とは思う。微分・積分はいきなり解けないんだし。もっとも、三浦監督にしてみれば「因数分解すらできないんだから仕方ねーじゃねーか!」なんて文句のひとつでも言いたいところなんだろうけど・・・(泣)。

posted by フラッ太 |10:49 | 戦術厨の戯言 | コメント(3) | トラックバック(0)