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2008年07月23日

少し頭を冷やして考えてみた。

 秋春制の問題がオフィシャル上を席巻している。
 それはそうだろう。コンサにとってももちろんのこと、新潟・仙台・山形など雪に悩まされる地域のクラブにとってはクラブの存続に関わる問題。今の状態で移行されたら事実上の死刑宣告。これからJ入りを目指そうとしてる雪国のクラブは事実上閉め出されると言ってもいい。
 それは単にカレンダーを移行すればいいという問題ではない。スタジアムの維持はウインターブレイクでどうにかなったとしても、その間の練習場所も確保しなくてはならないしリーグ運営ひとつとっても問題山積なのだ。そしてそうした「ハンデ」はほとんど雪国のクラブが背負うことになる。

 ハード面の問題などは多くの方が問題提起されているので、ここでは秋春制に移行するにはあまりにインフラが脆弱すぎるということだけ主張することとしたい。
 
 サッカー協会やJリーグ(チェアマンをはじめとした主催者側)は、きっと「世界標準」をめざしていることと思う。その意味では、秋春制に移行すれば選手の移籍(ここでは主に欧州への移籍)も容易になるし、優秀な監督の招聘も可能になるであろう。日本代表も遠征などの強化日程が組みやすくなる。だからメリットがある、とするのは一応理屈としては成り立つ。
 が、そのメリットを享受できるのはごく限られた人たちのみ。優秀な監督(とスタッフ)を招聘するには監督たちに支払うギャランティも大きくなるし、施設が整っていなければいくらギャラを支払うといっても首を縦には振らないだろう。

 Jリーグが発足して15年。
 その間に日本代表はフランスから3大会連続でW杯に出場している。
 が、これはあくまでも「日本代表」の功績だ。それも韓国との共催だった02年はまだしも、98年のフランス・06年のドイツはグループリーグで敗退している。急成長を遂げたといってもアジアのトップグループになっただけで、世界から見ればまだ入り口に立っただけ。

 プロサッカーリーグとして、またクラブチームとしての進化や成長は果たしてあったのだろうか?
 去年、浦和がACLを制してCWCに出場したのは確かに素晴らしいこと。ただ、それによってJリーグが強くなったとか全体のレベルが上がったと結論づけるのは必ずしも正しくないんじゃないかと思うのだ。それは、Jリーグ全体のパイが大きくなっているようなイメージが僕には浮かんでこないからである。
 浦和やガンバ、鹿島などは確かにACLも戦えるまでにクラブとしての力をつけてきた。が、それは他方では有力選手の引き抜きという「副作用」をも引き起こした。引き抜きを否定するわけではない。チームを強くするのに引き抜きは有効な手段であり、時に必要な手段だからである。ただし、それにはリーグ全体が新しい人材を産み続けて拡大していくという前提があってのことだと思うのだ。

 今までは、ぶっちゃけ「代表ありき」で突っ走ってきた。が、それでも世界への仲間入りを果たしたとは必ずしも言えない。しかもW杯を自国開催したことや、欧州リーグの生きた情報が当たり前に手に入るようになり、観る側の目は明らかに厳しくなった。ちょっと前までは日本代表の試合は無条件に観客が入り、高収入を得ることができたが今は違う。
 代表のためなら何をしても許される時期はもう終わった。神戸がオーバーエイジ枠での大久保の招集を拒否したがこれは当然だろう。浦和の鈴木啓太も長期離脱を余儀なくされ、ガンバのガチャピン遠藤も入院するハメになりオーバーエイジ枠での招集が流れた格好で、ある意味「代表のための人身御供(もしくは生け贄)」になったといってもいい。

 ゆくゆくはJ2を22チームに拡大するという動きがあるが、果たしてそれは本当にJリーグの、ひいては日本のサッカーの発展につながるのか?今の日本は不景気で先行きが不透明。外資が入ることは認められていない(はず・・・)のでスポンサーの奪い合いになるのは目に見えている。この問題ひとつとっても、財政基盤の弱い参加しているだけのクラブが増えるだけではないのか?という不安が拭い去れない。
 最近では熊本がスポンサーの面ですったもんだがあった。福岡に至っては端から見ても呆れるくらいひどい監督の交代劇があった。ユニの胸スポンサーが決まらないという異常事態まで起こった。福岡の場合は自業自得といった感がなきにしもあらずだが、コンサだって明日は我が身なのだ。他人事ではないし、対岸の火事と余裕ぶっこいていられる立場ではない。

 秋春制をどこまで本気で考えているのかは判らないが、クラブチーム(と同時にJリーグ)と代表の関係は少なくても対等でなくてはならないだろう。今の時点での秋春制の導入はそうした配慮が僕には感じられない。地域密着や百年構想が頭にあるなら、2年後に秋春制を導入するという発言はいくら理想の実現のためだと言われても「準備不足です。環境が整っていません。無理です。」と言うしかない。

 モノには順序があるのだ。

posted by フラッ太 |20:50 | ちょっとカタい話 | コメント(0) | トラックバック(0)

2008年07月23日

え、コンサだけ!?

 現在、J1はかなりの混戦状態。
 で、連敗しているチームがいくつあるか調べてみた。
 4連敗以上しているのは札幌・大宮・千葉・横マリ・新潟の5チーム。これを3連敗にまで広げると一気に12チームに増える。しかもこの中には川崎・名古屋も含まれているのだ。
 現在8位にいる神戸が3連敗がなく、しかも引き分けが8つと最も多い。こういう意味では勝ち点1でも拾うことは重要だということは一応できる。引き分けが2つ減っただけでも順位は11~12位くらいまで落ちるわけだから、堅い戦い方が中位にいるための条件という見方もできるかもしれない。

 一方、連勝はどうか。
 引き分けを挟まない連勝のないチームは、なんとコンサだけなのである。
 最下位の千葉でさえ12・13節を連勝しているのだ。
 結果論だが、千葉にとって不運だったのは連勝して「さあ、反撃だ!」と思った矢先に中断期間に入ったために、研究する時間を与えてしまったことや追い上げムードを作れなかったことが影響しているのではないだろうか。監督交替したまでは良かったが選手の補強はあまりできていない印象があるし、監督交替をしたが故に戦い方が確立していないようにも思える。

 監督交替という「ギャンブル」を打たず、三浦戦術を徹底してきたことはコンサにとってプラスではある。
 が、そろそろそれを結果に出さないと残留は危なくなってくる。
 特に終盤は浦和・鹿島などの上位チームや降格圏に落ちて来るであろう緑とのアウェイでの対戦を残していて、勝ち点を多く稼ぐのは難しくなる事が予想される。8月終了時までの5試合で勝ち点11くらいは稼いでおかないと・・・と思うのだが。

 結局、勝たなアカン!っていう答えになっちゃうんだけど(苦笑)。

 ※コメントのお返事はしばらくお待ち下さい。

posted by フラッ太 |11:02 | コンサについて | コメント(0) | トラックバック(0)