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2008年05月14日

たかが1億、されど1億。

 心配されていた持株会の会員募集も10000口を達成。
 
 さて、そこで。

 外国人FWの補強の話が持ち上がっているようだが、果たしてどうなのだろうか?
 僕としてはあまり賛成できない。それは対症療法的な気がするからだ。

 もちろん補強は必要だと思う。ノナトが「ハズレ」だったわけだから即戦力のFWが欲しいというのも頷ける。宮澤やエジソンはまだ未知数の部分が多いから尚更だ。
 でも、コンサの今の状況からして選手補強を言い出したらキリがない。FWはおろか、クライトンの代わりになるような選手も欲しい。塾長は終盤にならないと戻って来られないだろうし。

 仮に外国人選手(恐らくはブラジル人になるだろうけど)を獲ってきたとして、すぐに効果が現れるかどうか?今年を乗り切ったとしても来年以降もJ1にいられるかどうかは未知数。それに新たに獲ってきた選手を来年以降も引き留めることができるかどうか・・・。

 僕はクライトンの加入は横マリ戦で初めて知ったので、具体的な年俸やアルセウの帰国によっていくらかでもお金を取り返すことができたかはわからないのだが、少なくとも百万単位の年俸ってことはないはず。
 今のコンサはクライトンにかかる比重がとても大きい。もしクライトンがいなかったらそれこそ今の千葉どころではなかったかもしれない。たとえ新外国人による補強が成功したとしても、クライトンを失う方が怖い。それほどのキーパーソンだと思う。
 スキルの高さは言うまでもなく、サポーターにアピールするような選手というのはそういない。それにJリーグでの経験もあり若手が多いコンサにはとても良いお手本だ。かつてジュビロがドゥンガの加入で常勝チームになっていったように、クライトンには「鬼軍曹」となってピッチの上で選手を鼓舞してほしい。

 レンタルにせよ完全にせよ、今のコンサの脆弱な財政基盤では外国人を3人とも有能な選手で埋めることは無理があるように思う。完全獲得をしようと思ったら「たかが1億」では1人だって難しいのではないだろうか。
 もちろん綿密な視察などで計算できる戦力を獲ってきて計算通りに活躍させられればこんなに良いことはない。だが、その繰り返しではチーム全体の戦力の底上げにはならない。あくまでも外国人選手は「助っ人」なのだから。

 それにエメルソンやフッキのように「百人力」な選手は常に上位チームから狙われる運命にある。エジミウソンをかっさらわれた新潟が苦労しているように、外国人選手への依存が高ければ高いほどその「穴」は大きくなる。
 外国人選手に関しては、即戦力は獲ったとしても2人まで。あと1人は若手を獲って育てながら戦うという考え方で行った方がいいと思う。そういう意味では去年のブルーノ・ダヴィ・カウエという取り方はうまく行っていた。イタカレは芽が出なかったけど、C契約だったから傷は小さくて済んだ。

 外国人は即戦力にはその年から2~3年の間チームを支えてもらって(もちろんアマラオのように長く大黒柱になってもらってもいいんだけど)、その間に若手を一本立ちさせる。そして主力に育ったら完全獲得して上位チームの脅威に備える。
 安く獲って高く売る。ダヴィの完全獲得は将来を見越してのことだろうし、外国人選手に関してはドライにかつしたたかに。ビジネスライクにいってほしい。

 補強は勝算があってこその補強。ギャンブルに無駄金を突っ込むのだけはやめてほしい。大宮戦に勝ったことで今のところ三浦監督の解任の声は一段落したが、もし負けていたらきっと1億円の行方は新監督を誰にするかで大騒ぎになっていたのではないだろうか。
 
 たかが1億、されど1億。

 コンサにとってはこの1億はただの1億じゃない。
 他のクラブにしてみれば2倍3倍に匹敵するくらいの価値がある。
 生きたお金の使い方になることを強く望む。
 

posted by フラッ太 |20:31 | コンサについて | コメント(3) | トラックバック(0)