2008年02月17日
妄想劇場①
超大型連載企画、遂に登場! ・・・なあんちゃって。連載する気もないくせに。 以前に大風呂敷を広げたことがあるが、ノリとしてはそのあたりを狙ってます。 では、いってみましょう。 ――20XX年、某月某日。 札幌ドームでの試合はこれが今年最後。新スタジアムのこけら落としはもうすぐ。 「長かったねえ。」 「札幌ドームでは最後になりますね。」 「最後と言っても二度とやらないわけじゃないがのう。」 「まあ、そうなんですが。でも、野球と共用というのは最後になりますね。」 新スタジアムは収容人数4万人。北海道随一の180万都市・札幌の街の規模からすると、幾分小さいようにも思える。 「これくらいが限界じゃよ。」 「もっと大きくてもいいんじゃないですか?」 「もう一回り小さくても良いくらいじゃが、上を見たらキリが無かろう。クラブの持ち物としては贅沢すぎるくらいじゃ。」 「そうですか?」 「人数では負けるかもしれんが、サッカー専用スタジアムじゃし、最新の設備をいくつも備えておる。広告専用の電光掲示板があって観客席がピッチから近いのは他も同じじゃが、開閉式の屋根や3階から上にあるボックスシートはうちのスタジアムならではのものじゃ。特にボックスシートはうちの自慢じゃな。」 そう、新スタジアムには法人や家族向けのボックスシートがある。年間シートも用意されており、価格は50万円(家族向け)と破格だが申し込みが殺到し抽選になったというから驚きだ。親子での観戦は当たり前。3世代4世代揃ってコンサドーレサポーターというのも珍しくないそうだ。 「シーズンシートが少し値上がりしたが、まあ、仕方あるまいの。寒い中並んで待つことを考えたら決して高くは感じないじゃろう。」 スタジアムの中は空調がしっかり利いていて実に快適。が、スタジアムの中はこれでよいとしても、シーズン開幕時の3月や終盤の11月は屋外はかなりの寒さになる。シーズンシートの販売枚数が多いのもうなずける気がする。 「昔は自由席もあったが、今はほとんど指定席じゃからのう。今でもゴール裏は自由席じゃが、この歳では流石にあそこで90分立ち続けるのはつらいわい。」どうやら、ゴール裏は事実上若者たちとそう思いこんでいる人たちの専用席のようだ。 「昔は厚別の風を感じながら声を張り上げていたもんじゃよ。孫達に厚別の話をしようとすると嫌な顔をされるから、最近では厚別というのは禁句じゃがな。」 どうしてですか?と訊こうとしたが、すぐに察しがついた。かつての厚別での幾多の軌跡を目の当たりにしたという世代は、もうすっかりおじさんおばさんだ。厚別神話、と聞いて心躍らせる世代はもう現役を退いている。今の世代はドームでの試合が当たり前の世代なのだ。 「あの頃はようやっとJ1に帰ってきてやれ減資だ責任問題だと騒がしかったからのう。借金を地道に返し続けて、ようやっと市民クラブとして独り立ちできたのが昨日のことのように思えるわい。」昨日のことのよう、というのはオーバーな喩えだが、当時はミラクルコンサと呼ばれあわや優勝というところまで追いすがったのだ。今でこそ優勝争いの常連だが、幾度も降格の危機を迎え、そのたびにサポーターがコンサドーレというクラブを支えてきたのである。 ・・・妄想だから好き放題書けるなあ(笑)。でも、キリがないからこのへんにしておこう。
posted by フラッ太 |09:00 | バカ話 | コメント(2) | トラックバック(0)