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2008年01月03日

のだめカンタービレを見て。

 昨日から、のだめカンタービレが再放送されている。オンタイムでは見なかったので、どんなもんかと試しに見てみた。かなりの数字を取ったらしいのは知っていたが、なるほど、見て納得。僕は原作のコミックス~アニメ~ドラマの順番で見てきたのだが、違和感がほとんどない。

 ドラマ(映画もそうだけど)の3本柱は脚本、演出、キャストにあると思っている。

 今更なんだけど。
 
 演出も原作のイメージをなるべく壊さずにやっている。これは案外難しい。せっかくドラマ化する以上は、何かしら新しい要素を入れたくなるのが人情というもの。原作と全く同じでは何のためのドラマ化?となってしまうし。それを極力我慢しているところに好感が持てた。
 
 そして、キャスティングがやっぱりいい。

 上野樹里はこれは完全に「当たり役」といってもいいほど。原作のイメージ通り。玉置宏、じゃなくて玉木宏も千秋役にピッタリ。瑛太もいい感じだし。個人的に最もツボにハマったのはシュトレーゼマン役の竹中直人。キャスティング自体正解だと思うし、何よりあのくどいメイクと原作とはちょっと違う妙にラテン気質なキャラクターが最高。美男美女ばっかりだし、ちょうどいいバランス(笑)。ピアノの教官役に西村雅彦なんて贅沢なことができるのは、フジの月9ならでは。

 最近は漫画のドラマ化がやたらめったら多いけど、ここまでうまくハマるケースってのはそうそうない。フジでいえば思いっきり失敗したのが「カバチタレ!」。あれはもう最悪の極み。「ナニワ金融道」とは対照的に原作のテイストは欠片もないし、何より主役が常盤貴子と深津絵里ってのが既に失敗。きっと、キャストを先に抑えていて後から脚本をあてがったと推測するのだが。そうじゃなきゃ、あそこまでひどくはならないはず。

 「のだめ~」に関しては、テレビ局同士で熾烈な争奪戦があっただろうし、獲った以上は絶対に失敗できない!というプレッシャーもあったことと思う。特にクラシックの演奏シーン(吹き替え含む)が重要な作品でもあったから、かなりのお金がかかったのでは。でも、それだけのものには十分なっていると思う。エキストラストーリーまで作るくらいだからね。

 要は、お金のかけ方なんだろう。

 個人的に一押しのテレ朝の「相棒」も元はといえば2時間ドラマが始まり。それが今ではシーズン6(この言い方は24をパクっているようであんまり好きになれないけど)まで放送されて映画化までされている。ちなみに、ビッグコミックスペリオールでも連載が開始されている。

 「のだめ~」のように派手なお金の使い方もいいけど、地味ながら堅い構成で着実に進歩していくのを見るのもこれはこれで捨てがたい。

 そういや、京都が柳沢を獲得するとか・・・。すごいよねえ。

posted by フラッ太 |09:40 | 日記 | コメント(3) | トラックバック(0)