2023年02月23日
井上尚弥 vs S.フルトン (米国)
WBO/WBC世界Sバンタム級王者 スティーブン・フルトン (米国) 21戦21勝 (8KO) vs 元WBC世界Lフライ級王者、元WBO世界Sフライ級王者 前WBA/IBF/WBC/WBO世界バンタム級王者 挑戦者 井上 尚弥 (大橋ジム) 24戦24勝 (21KO) この試合が5月頃に日本で行われる予定。 減量が厳しくなっている井上が バンタム級を完全制覇したところで階級を1つ上げ Sバンタム級でも主要4団体統一王者を目指します。 対戦相手であるフルトンはKO率38%で 所謂KOパンチャーではなく、テクニックで勝負するタイプ。 世界戦の経験は僅か3試合で全て判定勝利。 こんなボクサーですが海外では評価が高く フルトンの勝利を予想する人が多くなっています。 その理由として最も言われているのが 「井上は体が小さい」 です。 それと 「井上は弱い相手とばかり戦っている」 とも。 しかし世界戦19試合で17のKO勝利を挙げ オマール・ナルバエス ⇒ 2ラウンドKO勝ち ジェイミー・マクドネル ⇒ 1ラウンドKO勝ち ファン・カルロス・パヤオ ⇒ 1ラウンドKO勝ち エマニュエル・ロドリゲス ⇒ 2ラウンドKO勝ち ノニト・ドネア ⇒ 判定勝ち及び2ラウンドKO勝ち といった強豪たちをドネアとの初戦で判定となった以外 全て2ラウンドまでに倒しているわけです。 しかも海外でも4戦 (米国3、英国1) を経験。 海外では井上尚弥を 単なるハードパンチャーぐらいにしか考えていないようですが それは全く違っていて、ボクサーとしての資質が ほぼパーフェクトに備わっています。 スピード、ボクシングIQの高さ、ハートの強さ、フットワーク 打たれ強さ、高い防御力、パンチの当て勘 巧みなカウンター、相手を見切るのが速い これらを全て兼ね備えた上で1発1発のパンチが強力。 それに実父である真吾トレーナーの極めて的確な指示。 フルトン勝利を予想しているのはアメリカ人が多く 「我が国のチャンピオンが小さな日本人ごときに負けないさ」 みたいな感覚なのだろうと私は思っています。 まあ、アメリカの誇りっていうのかな。 でも井上は誇りだけで負かせるボクサーではありません。
posted by hiroki |04:45 | プロボクシング |