2010年04月30日
W世界戦
本日行われたボクシングの WBC世界スーパーバンタム級王者 西岡利晃 の防衛戦 (4回目) WBA世界バンタム級王者 長谷川穂積 の防衛戦 (11回目) を 日本武道館 で生観戦してきました。 〔緊迫感漂う試合前セレモニー (長谷川戦) 〕 WBC世界スーパーバンタム級タイトルマッチ 西岡 利晃 5R TKO バルウェグ・バンゴヤン (比国) 例えが古すぎるかも知れませんが、強烈な西岡のパンチを見ると 昭和38年~昭和44年に2度世界王座に就いた海老原博幸さんを彷彿します。 一進一退の展開でしたが4Rまでの採点はジャッジが3人とも西岡リード。 そして迎えた5R、私が一瞬よそ見していた瞬間、相手がマットに倒れていました。 西岡の左ストレートがまともにバンゴヤンの顔面に炸裂。 立ち上がった挑戦者を双眼鏡で見たら既に目がうつろになっていました。 西岡のラッシュでレフェリーが試合をストップ。 これで西岡は日本人初となる初防衛戦以来の4連続KO防衛を記録。 とにかく1発で試合の行方を決めてしまうので実に頼もしいチャンピオンです。 WBC世界バンタム級タイトルマッチ フェルナンド・モンティエル (メキシコ) 4R TKO 長谷川穂積 〔勝利で喜び爆発のモンティエル陣営〕 あの強い長谷川穂積が敗れてしまいました。 20年6月以来5度の防衛戦を全て早いラウンドでKO勝ちしていた長谷川穂積が 挑戦者の強打1発でグラつき、直後一気に攻め立てられ防戦一方になったところで レフェリーが試合をストップ。 モンティエルは日本が未公認のWBOバンタム級チャンピオンです。 (日本ではWBAとWBCしか公認されていない) しかもフライ級<スーパーフライ級<バンタム級と 実に3階級を制覇をしているメキシコのヒーロー。 長谷川にとっては極めて危険な相手でした。 どうやら母国でも生中継しているらしく、場内が静かになるとメキシコ人実況アナの まくしたてるような大声が聞こえていました。 3R終了までは 『長谷川の方が明らかに1枚上だな』 と思って見ていました。 時折ブン回してくる大きなパンチで場内がどよめくシーンもありましたが 長谷川は巧みにかわし、逆にスピード満点のパンチをヒットさせていました。 しかし4R、大きなパンチを1発もらった長谷川がグラつくと 畳み掛けるように猛然とラッシュするモンティエルに長谷川は棒立ち。 レフェリーが両者に割って入り 平成17年4月、この日本武道館でタイの英雄ウィラポンを下し世界王座に就いて以来 5年間に渡って守り抜いた世界タイトルを失ってしまいました。 防衛戦の度に厳しい減量をしてきた長谷川は ベスト体重のクラスに上げて (多分フェザー級) もう1度チャレンジしてほしいです。 まだまだ戦えると思います。
posted by hiroki |22:18 | プロボクシング |