2009年10月10日
スポーツの秋 〔その2〕
さて私にとってのスポーツの秋 (観戦ばかりですが……) 第2弾が終わりました。 【ボクシングW世界戦】 WBA世界スーパーフェザー級タイトルマッチ 王者:ホルヘ・リナレス (帝拳) vs 挑戦者:ファン・カルロス・サルガド (メキシコ) こちらは何とも衝撃的な結果が待っていました。 こんな結末になろうとは誰が想像したでしょうか……。 いや、挑戦者のサルガドはこうなることを頭に描いていたはずです。 リナレスはベネズエラ人ですが、日本の帝拳ジムと契約し 日本のリングで経験を積んだ後、2007年7月21日に本場ラスベガスにおいて あの伝説的王者オスカー・ラリオスを逆転KOで下し世界の頂点に立ちました。 その後は王座を返上してから2階級制覇を達成。 ここまでの世界戦4試合は全てKO勝利。戦績も27戦全勝 (18KO) とパーフェクト。 今回の挑戦者は未知数な部分が多く要警戒と言われていましたが 世界王者になって以来となる日本凱旋でリナレスは見事なKO勝利を飾るはずでした。 いざ試合が始まると、久々の日本で行われる試合のせいなのか ちょっと硬い動きのリナレス。そして1分も経たぬうちの出来事。 サルガドが左フックを打ち、リナレスが両腕でガードしていたところで リナレスがバッタリ仰向けに倒れたのです。 てっきり足を踏まれたか何かのアクシデントだと思っていました。 だってTV画面でパンチが当たったようには全然見えませんでしたから。 しかし立ち上がったリナレスの様子がおかしい…… 試合再開後、サルガドのラッシュに遭い、大したパンチも受けていないのに コーナーでうずくまるように座り込むリナレス。 そこでレフェリーは試合をストップしたのです。 1R:1分13秒 TKO スーパースローで見ると、サルガドの左ロングフックが リナレスの両腕でガードした隙間をすり抜け、右テンプルを直撃していました。 結局この1発でリナレスはリングに沈んでしまったということです。 しばらく唖然としましたね~。 先日のC大阪戦で終了間際に失点した時みたいな気分でした。 そしてもう1つのメインイベント。 WBC世界スーパーバンタム級タイトルマッチ 王者:西岡利晃 (帝拳) vs 挑戦者:イバン・エルナンデス (メキシコ) 日本では認めていないWBOという団体の元世界王者が相手ということで かなりの苦戦が予想されましたが いぶし銀のキャリアを活かした西岡選手が見事3R終了TKO勝ちで 3度目の防衛に成功しました !!! 素早い動きで遠い位置からでも思い切り踏み込んでパンチを繰り出す挑戦者でしたが 結構振りが大きいので、西岡は巧みにかわしてはカウンターを返す展開が続きました。 3Rに2~3発ぐらい西岡の強い左が挑戦者の顔面を捕らえるシーンがありましたが 4Rが始まる時間になっても挑戦者はイスに座ったままで セコンドやらレフェリーやらが集まって何事か話し込んでいるうち レフェリーが試合をストップする仕草。 えっ !? と思いましたが、3Rに受けたパンチで挑戦者の下顎が割れたらしく このまま続けるのは危険ということで西岡の勝利が宣告されたのです! リング上で愛娘の小姫ちゃんを抱き上げ 優しいパパの表情に戻った西岡が印象的でした (^o^) リナレス王座陥落……しかも1R開始早々という ショッキングな出来事の直後に行われたスーパーバンタム級の防衛戦。 西岡選手は大きな責任を背負ってリングに上がったことでしょうが ファンのため、家族のため、そして自分がもっともっと強くなるために しっかり自分の持っているチカラと技を出し 難敵の挑戦者を見事に撃破したことに敬意を表したい気持ちです。 ありがとう西岡利晃! そしてリナレスも早く復活して三度目の王座を目指してね!
posted by hiroki |17:16 | プロボクシング |