コンサドーレ札幌サポーターズブログ

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2008年08月13日

悪夢の8回表

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駒大岩見沢野球部には本当に 「お疲れさん!」 という気持ちで一杯です。

それにしても駒大岩見沢にとって8回表の守備には常に魔物が憑いていました。
1回戦 (vs下関工) 、2回戦 (vs盛岡大付) 共に8回表は失点。
そして今日は…… もう悪夢としか言いようがない11失点。

6回ウラに逆転し、7回を終了するまでは駒大岩見沢の勝ちパターンでした。
しかしこれまで2試合連続失点している魔の8回は
無死から2本連続のシングルヒットで1・2塁とされた後
大会屈指のスラッガー坂口君に逆転3ランを浴びてしまいます。
ここまでの打席はしっかり抑えていたのですが、とうとうやられたという感じです。
次の打者にもヒットを打たれたのは仕方ないとして
その次のバッターの送りバントをエース板木君が間に合いそうにない2塁へ投げ
しかも悪送球となって無死1・3塁にされてしまった事が
大量失点につながってしまったと思われます。
3ランを浴びても、まだ2点差でしたから、8回と9回の2イニングスで
もしかしたら!という可能性もあったでしょう。
闘志を内に秘めながら素晴らしいピッチングをみせてきた板木君が
突如爆発させた気持ちが悪い方に出て、甲子園の魔物に呑み込まれた瞬間でした。
でも板木君が悪いんじゃなくて、甲子園の魔物にやられてしまったという事なのです。

実を言うと1つめのポイントはその前にあったと思います。
6回ウラに逆転された智弁和歌山が2人目の投手をマウンドに送ったのですが
右のサイドスローにつき、ヒグマ打線は苦も無く打ち崩しそうでした。
しかし智弁和歌山の高嶋監督はその投手を素早く交代させます。
そして背番号10ですが実質エースの細腕2年生を3人目の投手として送り出します。
この交代が効いて駒岩は突き放す得点を加えることができず
8回表の守備を迎えることになってしまいます。

8回表は、前述の3ランのほか、もう1本の3ランに加え
坂口君に同一イニング2打席連続ホームランまで浴びてしまうのです。
1イニングにおける3本のホームランと
1人が1イニングで2本のホームランというのは、いずれも新記録だそうです。

歴戦の兵、智弁和歌山の名将高嶋監督の素早い投手交代。
そして逆転3ランに熱くなり自分を見失って投じた痛恨の2塁悪送球。
この2つがこの試合のポイントだったと私は思います。

とは言うものの、甲子園で2度勝利の校歌を歌った駒大岩見沢の健闘は
この夏を本当に熱くしてくれたと思います。
今日3人目としてマウンドに立った小川君は2年生。
先輩達に連れて来てもらった甲子園で度胸満点の投球をみせてくれました。
そして新監督の高橋さんも、なかなかの采配ぶりでした。
その姿を見て北北海道は当分、駒大岩見沢の天下が続きそうな気がしました。

秋の新人戦北海道大会において
ヒグマ打線が円山球場で大暴れする姿が早くも目に浮かびます。


posted by hiroki |17:11 | 高校野球 |