2007年07月21日
謙伍君は厚別の神の使い
そして試合は終盤へ。 83分24秒 左サイドで2人を相手に フェイントや切り替えしでボールをキープしていた西谷正也が倒されホイッスル。 FKのチャンスを得る。 砂川 誠が静かにボールを置きFKの体勢に入る。 83分59秒 フワリと浮かせたFKはファーサイドへ。 そこに張っていた曽田雄志が高々とジャンプしヘッドで押し込む。 札幌 1-0 東京V 85分32秒 コンサドーレ陣内でフッキがディエゴにボールを渡すと 直ぐに左サイド深くへ侵入中の服部にパス。 その服部のクロスは曽田・ブルーノの頭上を超え フッキのヘッドに当たって同点……。 札幌 1-1 東京V このまま引き分けでも今シーズン厚別不敗が続くが やはり勝ってほしいな~と思う。 88分10秒 ブルーノのクリアボールを受けた大野がサイドチェンジに近い形で フリーになっていたフッキにパス。 コンサドーレのDFラインはおおむね整っていたのだが……。 88分14秒 バイタルエリアからフッキがゴール左上隅に 狙い澄ましたシュートを放ち、これが決まってしまう。 解説の川合さん曰く 「このシュートは誰も止められないですよ。」 大いに盛り上がるヴェルディベンチ。ラモス監督も会心の表情。 札幌 1-2 東京V 今シーズンここまで続いたホーム負け無し記録が、とうとう途絶えてしまうのか……。 91分19秒 途中出場の永井が飛び出した廣山に絶妙のスルーパスを出す。 GKと1対1のシーンになるが、高木の好セーブで3点目は与えない。 92分46秒 ロングスローで入れたボールをヴェルディがクリアし、コーナーキックを得る。 間違いなく、これがラストプレーになるだろう。 92分55秒 ヴェルディDF戸川の出血に気づいた主審がホイッスルを吹く。 ピッチから出たくない本人はユニフォームで血を拭き取る。 しかし主審が駆け寄り傷口を確認。 左の眉をカットし、そこから血が流れている模様。 最後のセットプレーで、DFの要である戸川を失いたくないと ヴェルディの選手たちが主審に猛然と抗議。 しかし田辺主審は戸川をピッチの外へ押し出す。 93分50秒 ようやく砂川誠がコーナーキックを蹴る。 93分52秒 ニアへ低いボールが入りミスキックかと思ったが 赤黒のユニフォームを着た選手が猛然と飛び込み角度のない位置からヘッド! なんと!これがヴェルディのゴールに突き刺さる!! まさにラストプレーで起こった聖地厚別の奇跡!! 飛び込んでシュートを決めたのは10分前に投入された石井謙伍!! 札幌 2-2 東京V 94分10秒 試合終了のホイッスルが鳴った。 立ちひざのまま呆然とするヴェルディGK高木義成。 戸川をピッチの外へ出した主審に、ディエゴらが激しく詰め寄るが 当然受け入れられない。 なぜなら、あの場面における主審の判断は全く間違っていない。 終了後の挨拶が済み フッキは昨年同僚だったコンサドーレの選手達と次々に抱き合うが表情は険しい。 少し経って仲良しのカウエが歩み寄ると、ようやく柔和な表情に戻った。 石井謙伍は、昨年5月3日のベガルタ仙台戦でも VS仙台戦厚別不敗神話が途絶えてしまう寸前に起死回生の同点ゴールを決めている。 そんなにゴール数の多いFWではないが、何か印象に残るゴールを決める選手である。 今シーズン継続中のホームゲーム無敗神話が更に続いたことで 沸きに沸いた聖地厚別であったが選手達の表情に笑顔はない。 それは曽田のゴールで1点差を守り切って勝たなければいけない展開から 結局こういう結末になってしまったからだろう。 いくら劇的なゴールであっても、勝ち点2を取り損ねたことは事実なのである。 今後は、是非このラストシーンで得た勢いと、最後まで諦めない気持ちを前面に出し 追いすがる強敵たちの追撃を抑えてほしいものだ。 この文章はこちらの試合感想と同じです。 でも試合感想には多くの写真がありますので良かったらご覧下さい(^-^)
posted by hiroki |21:02 | コンサドーレ |