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2018年03月21日

視野の広さと、走ることの重要性

月一度の北海道新聞の2つのコラムの日です。

今月からスポーツライターの斉藤宏則さんは「J1クローズアップ ミシャからの言葉」というタイトルで書かれています。(独自の物言いで注目を集める、ペトロビッチ新監督の言葉をひもとき、選手やチームの雰囲気を伝える)

今回取り上げられたのは、MF14 駒井善成選手 25歳です。

大見出しは、「走る大切さ胸に刻む」です。

浦和から今季、新加入した25歳WBは、ミジャ新監督とは縁が深く、「ミシャ・チルドレン」と言える人物だ。

小見出し「監督は恩人」
昨年7月、大きな転機が訪れた。
札幌ドームで札幌は浦和に2-0で勝利した。
翌日浦和がミシャ監督を解任、その後駒井選手の出場機会が減り、ミシャ監督がそのことを案じていると、駒井選手に伝えられたという。

駒井は札幌移籍について、出場機会を一番の理由に挙げるが、チームを離れても気にかけ、早い段階から声をかけてくれたミシャ監督の思いに感銘を受けたことも理由の一つになっているようだ。

駒井はミシャが特有の言い回しで伝えた助言が印象に残ったという。
それは練習試合でチームの動きが悪かったある日、試合後のミーティングで選手たちに投げかけた質問だった。

「マラドーナが引退した理由は何だと思う?」「技術が衰えたからではない。走力が衰えたからだ」

マラドーナと言えばサッカーファンなら誰もが知るアルゼンチンの英雄、世界的名選手である。
サッカー界のレジェンドを引き合いに出し、彼が本当に伝えたかったのは何だったのだろう。

小見出し、「質問はげき」
ミシャ監督はあえて世界的ビッグネームを挙げることで走り続ける姿勢を強調し、より印象的な形で選手にげきを飛ばしたのだろう。

駒井選手の持ち味は、重心のずれた相手を軽やかなステップで抜き去るドリブルだ。
監督にドリブルで指摘されたことはないが、走る距離が足りないと、すぐに叱られる。ベンチから逆サイドでプレーしていても、見抜かれている」と苦笑いする。

小見出し「チームの要」
走ることの大切さを繰り返し伝えられてきた駒井は「常に頭の片隅にすり込まれている」と言う。

1-3で敗れた清水戦、右サイドに走りこんだ駒井はサイドチェンジのロングボールを受け、的確なクロスを供給し、貴重な先制点をアシストした。
巧みなドリブル技術に走力を備えた駒井選手。
ミシャ仕込の天才ドリブラーが、札幌の新たなキーマンになることは間違いなさそうだ。


もう一つは、いつもの「吉原宏太のマンスリーコンサ」です。

見出しは、「兵藤、視野の広さで存在感」です。

長崎戦ようやく今季初勝利をもぎ取った。
選手同士が狙いを持ってゴールを奪い、勝ち点を取りに行こうとするチームのコンセプトは強く伝わった。
後ろからパスをつなぐという意識は鮮明、ル杯磐田戦の後半などは、理想的な攻撃の形を何回も作り出し、ゴールを脅かした。
サイドに展開したり、スルーパスで抜け出したりと多彩な攻撃も多く見られた。

清水戦の先制ゴールも、目指すサッカーの形が凝縮、ボランチ的役割の兵藤が、狭いエリアから正確なサイドチェンジのロングボールを供給、駒井がピンポイントでクロスを上げ、ジェイが頭で決めた。

兵藤について言えば、キャンプではあまりチャンスを与えられない印象だったが、開幕してみれば、その視野の広さでほとんどボールを失わず、ミシャサッカーに欠かせない存在になった。

今の課題は、守備への目配りがしきれていないこと。
具体的には、少ない人数で守る分、マンツーマンでつく意識がDFに必要とされる。

今年の札幌が、より上位を目指すチームつくりを意識していることは明らかで、勝利から遠ざかるとやきもきするが、今は我慢の時。
今季は勝敗だけでなく、ワンプレーの面白さを楽しんでほしい。


ミシャ監督のサッカーは、基本的には走るサッカーとパスをつなぐサッカー、その為には兵藤のような視野の広さから正確なパスを出すことと、そのパスをしっかり走り込んでスペースで、受けることだ。
それができれば、必ずチャンスができゴールが生まれる。
明らかに攻撃重視のため、守備は二の次に成りがちだ。
しかし、攻撃重視の分守備では、走力が重要になるということだろう!
走り負ければピンチの芽は大きくなる。
常に相手より沢山走ることが重要に成る。

posted by consa.kazu |09:12 | コメント(0) |