2013年07月25日
斉藤宏則さんと大森健作さんの視点
今朝の道新には、コンサ!コンサ!こんさ!スポーツライターの斉藤宏則の「赤黒の闘士たち」と、コンサドーレOB大森健作の視点が載っている。 斉藤さんが今回取り上げたのは、FW24上原慎也選手である。 「恵まれた身体能力を生かし、FWながらサイドバックとして活躍、入団5年目でチームの主軸として欠かせない選手へと成長を遂げ、ファンの注目を集めている。」と、切り出している。 入団当時スカウト担当だった村田達也は、先ず体の強さに驚かされた。教えられて身につくものではない。天性の武器を持つのが魅力の一つだった。」と学生時代の上原を評価した。 今でもFW登録のままだが、殆んどの試合をDFの一角としてプレーしている。 プロ2年目に転機が訪れた。 チームの基本布陣は1トップに加え、FWの層も厚く上原は紅白戦すら出場できない日々が続いたが、そんな時に当時トップチームのコーチだった村田から「サイドバックをやってみないか?」と声を掛けたのが始まりだった。 学生時代のFWでの活躍が評価されて、プロになったのに守備的ポジションに挑むことには違和感を感じた。 プロに誘ってくれた村田さんが真剣に考えてくれたことが伝わったので決意した。 新しいポジションにチャレンジしたから出場機会が直ぐに与えられるほど、プロの世界は甘くなかった。 不安も大きかったが、上原が踏ん張れたのは、村田の親身になっての指導と、サポーターの声援が励みになった。 沖縄出身のサッカー選手の大半は生き残ることが出来ずに、沖縄に帰ってくるケースが多いが、「自分は絶対に生き残ってやる。絶対には帰らない。」という強い気持ちでやってきた、「プロでいられるなら何でもやる。」という気持ちでやっている。 出場できない時期の頑張りが、今の上原の原動力となっている。 今後の活躍が期待される。 大森健作の視点では、東京V戦は負けはしたものの内容は良かった。 2点差で終わらずに、1点を良く奪ったと思う、自分たちのサッカーが出来ていた。 松本山雅戦は4点奪ったが2失点目は反省が必要、大量得点で気が緩んだのか、ボールへの寄せが甘くなったところを突かれた。 上位を目指すならば、こういうプレーはしてはいけない。 ここ数試合はゴール前で好機を、作り出す場面が増えている。 攻撃のバリエーションが増えてきた、何人もの選手がボールに関わっている証拠だ。 中でも三上陽輔は、うまくためをつくり、ボールを前線に呼び込む意識が働いている。 周囲の選手の信頼も得ている。 荒野拓馬も、前を向いた時に「何かやってくれる。」と期待が出来る。 向上心があり、力が付いてきた。 工藤光輝もゴールに向かう姿勢が評価できるし、フェホも身長197cmと後半戦の起爆剤として期待できる。 もうすぐ8,9月を迎えるが、北海道のチームにとっては正念場である。 「酷暑」とさえ言える中で勝つには、運動量にメリハリを付けた攻撃と守備を心がける必要がある。 他のチームと勝ち点差が小さい「団子状態」から抜け出すには、勝ち点を出来るだけ拾わなくてはいけない。 次の鳥取戦は、下位チームだが気を引き締めて、勝ち点を奪って欲しい! 今の苦しい時期を乗り切るには、お二人が取り上げた上原、三上、荒野、そして工藤やフェホの活躍、また、ベテランや中堅の内村・砂川・上里との融合が大事である。 先ずは次の鳥取戦、気を引き締めて全力で勝ち点3を奪って欲しい!
posted by consa.kazu |08:12 | コメント(1) |