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2006年05月02日

負けた、朝は・・・。

今日、ブラジルの月曜日は勤労感謝の日で祝日だった。三連休。
先週の金曜日は、『チラデンテス』という祝日だった。三連休。
先々週の金曜日は、たしか『イースター』で祝日だった。三連休。


今日で、4月最後の連休が終わり、がっくり肩を落としている。
先週、先々週こそ旅行に出たが、
今週はサンパウロにじっくり腰を下ろした。

今週の祝日初日の土曜日、午前八時半起床。
20リットルのペットボトルから飲水をコップに注ぎ、ぐっと一杯。
呼吸を整え、白い壁に一度手をつく。
大体、毎朝の行動とかわりはない。
ただ、「そうか、今日から祝日なのか」と、
安堵感をもらし、軽やかな足取りで台所を目指す。

そして、一段目と保冷室にしか食料がない冷蔵庫を開けると、
6個2レアル(100円)で買ったイチゴヨーグルトの残りを見つけ、
手が自然にそこへ伸びた。
ヨーグルトを手に取り、ふてくされた顔をしながら、
心で軽く心をなでおろす。
その思いが、晴天の空から光が差し込む窓に目を向けることになった。
しかし、まぶしくてすぐに目を下へそむける。

昨日、パソコンの電源をつけたままでいたことを忘れていた。
パソコンの前のソファーに座る。
インターネットを開く前に、小田正和のCDをセット。
いつも思うが、サンパウロにいながら小田和正が流れる空間に
どうも日本にいる錯覚に陥るのだが、でも満足だった。

無駄に広い空間、外は西洋建築の建物が並び、
『冷静の情熱の間に』のワンシーンと自分をダブらせ、酔いしれる。
現実は、外のバールから流れてくる陽気なブラジル音楽が現実へ引き戻す。


小田和正の音楽が流れる。
今、サンパウロは午前9時。日本時間は21時をさす。
ひいきしている、地元のプロサッカーチームがすでに試合を終えていた。
気になり、公式HPへ飛んだ。結果は、0-2だった。

負けていた!監督の談話、HPで中継をされた試合経過にも目をくれず、
敗戦の情報を知ると、速攻で友人のブログへ移動した。
やはり、負け試合は嫌いだ。見たくない。

ため息を二つついた。思わず水を汲み、飲みほした。
小田和正は流れている。しかし、あまり気にならなかった。

午前九時半、約束通り友人は迎えにきた。
私の最愛のチームが負けたにも関わらず、
その友人の女性はさわやかに「おはよう!」。
負けたことを告げると、「そうなんだ。ねー、ところで・・・」とあっけない。

彼女とバレーボールをしに家の近くへ出かけ、
その後はデートを楽しんだ。
勝っていれば、さらなる精神のゆとりが生まれただろうが、
デートは楽しかった。負けたことを忘れさせてくれた。
キスをして彼女と分かれた。

再び家へ戻り、インターネットを開き、
気になり、例のHPへ飛んだ。
何度見ても、やはり負けていた。
ソファーを叩きたい気持ちをぐっとこらえ、地団太を踏んだ。

posted by コンサリスタ |11:08 | ブラジルの話題 | コメント(4) | トラックバック(0)

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