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2020年06月12日

大分との比較から改めてチームの戦術を考える。

 SPAIAというサイトでミシャと大分片野坂監督の戦術の比較をやっていた。

 ミシャは「基本フォーメーションは3-4-2-1を採用し、攻撃時は両サイドのウイングバックが高い位置を取り5トップのような形になる。3人のセンターバックにダブルボランチの片方が加わって4バック化するため、一時的に4-1-5に変形する。」

 片野坂監督の大分は「ボランチが下がって4バック化するパターンと、ボランチが下がらずゴールキーパーを上げて4バック化するパターンを兼用する。
ゴールキーパーを上げるのは相当なリスクを伴い、事実、ボールを奪われてガラ空きのゴールへシュートを打たれるというシーンが何度かあった。」

 2019年はコンサドーレが自陣でボールを持っている割合を示す「自陣ポゼッション指数」は53ポイントでリーグ7位だが、「ロングカウンター指数」、つまりディフェンシブサードでのボール奪取から15秒以内にアタッキングサードを狙った割合はリーグ2位。

 また「ショートカウンター指数」が2018年の40ポイントから2019年には54ポイントと急上昇しているのに加え、2019年の「中央攻撃」の割合がリーグ1位となっている。

「パスレシーブポイント」は、中央でプレーするセンターフォワード鈴木がチーム1位、シャドーのチャナティップが2位、A・ロペスが3位。つまり、サイドで幅を取ったウイングバックを餌にして中央に人数をかけて素早く攻める、ポゼッション型と見せかけたカウンター型のチームと言える。

 大分の「自陣ポゼッション指数」は、73ポイントと断トツでリーグ1位。大分はは2019年のJ1で最も自陣でボールを持っていたチームということになる。

 しかし、「ロングカウンター指数」は最下位。「中央攻撃」の割合も最下位となっているが、シュートを放った確率はリーグ最高だった。

 「パスレシーブポイント」は、サイドに張るウイングバック松本が1位、シャドーやボランチを務める小塚が2位、センターバック岩田が2位。つまり、大分はゴールキーパーとディフェンダーにポゼッションさせて、中央の餌に食らいついてきた相手をサイドから突破する疑似カウンターのチームと言える


 数字から明らかだがやはりコンサは縦に速いカウンターのチームということが改めてわかる。

 ボールを奪ったら、後ろでしっかり回してチャナや武蔵に福森からロングボール。

 サイドを使って真ん中に人をかけてゴールまでも持っていく。昨年はこういうパターン。

 今年はさらに前からのプレスを厳しくしてできるだけ前でボールを奪い、短時間でシュートにもっていく。


 時間をかければ相手の守備も堅くなるので、相手の守備がばらけて居るうちに攻撃しようと言う趣旨だろう。

 ただ、攻撃はいいが、前からどんどん行って守備をするということはタイミングがあわず連携がとれなければ、後ろにスぺースができて逆襲をくらい失点するリスクも高い。

 これをいかにしないようにするかが勝利のポイントだろう。

  この2試合の紅白戦ではたくさん得点が出ている。このような戦術が当たっているのだろう。

 しかし、一方で失点が多いと言うことも言える。あまりにも前掛りで守備がまずくなっている場合も多いのではないか。

 点をとるのは良いが、このような問題もあるということをしっかり認識したい。

 ただ、今のうちはこのような点の取り合いは良いと思う。

 徐々に守備も上げていきたい。




         
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posted by 孔明 |19:38 | 戦術 | コメント(3) | トラックバック(0)