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2019年06月02日

カウンターの対処は素晴らしかった。

 正直、前半はたいくつな展開だった。広島は序盤は前掛りでくるのかと思いきや、早々に引いて守って、カウンターという戦術を徹底してきた。
 引かれると、なかなか攻められないというスカウテイングを忠実に守った結果だろうが、それが試合をつまらなくさせた。

 こちらはミシャが「大人の対応」といっていたが焦らずボールを回して隙をうかがっていた。

 しかし、前半ははっきりいってもの足りなかった。横パス、バックパスが多く、勝負の縦パスや連動したパスワークがほとんど見られなかった。

 作戦といってもある程度の、強弱をつけた攻めが必要だったろう。

 そのなかで決定的なチャンスは1度
 スルーパスから荒野が飛び出し、GKと1対1になったシーン。結局後ろに折り返したがたとえシュートコースが塞がれていても打ってほしかった。打てば何かが起こる。こぼれ落ちることもあるかもしれないし、GKに当たって角度がかわってかゴールに入るかもしれない。

 前半はまったく消化不良に終わった。

 さすがに後半は両チームとも動きが出てきたが、しばらくたつとやはり広島は再び引いて守ってきた。これを崩すのはやはり難しい。

 しかし、決定的なチャンスがきて早坂のゴールが出た。見事な崩しとは言えないが、浮き球のパスからそのこぼれを狙うという泥臭いゴールだった。この形でゴールをとったのは非常に良かった。点をとるのにきれいな形も何もない。

 泥臭いゴールで十分だ。

 試合はその後広島がパトリックを投入、パワープレーにでたが、こちらも直樹を投入。ルーカスが退場したアクシデントがあったが逃げ切った。  

 広島はいくらなんでも引きすぎだろう。カウンターはわかるが、攻撃の形がまったくなかった。あれじゃ消極的過ぎてサポーターも怒るのではないか。

 この広島のカウンターをしっかり防いだのが深井と荒野。ボール奪取は何回あっただろうか。本来の深井らしい読みで次々と相手のカウンターをふせいで見せた。荒野もスペースをしっかり埋めて相手にスピードある攻めをさせなかったことは素晴らしかった。

 なにせミンテのいつものようなカウンターへの対処があまりなくてもよかった。
 
 攻撃陣はさすがにあれだけメンバーが代わると苦しい。
 
 特に右サイドは中野だったが前半はほとんど縦に勝負できず、前線の連動した動きもなかったので、孤立して攻撃が単発になっていた。

 今後このような形で守ってくるチームがますます多くなると思う。これをいかに崩すか、もう少し考えた方がいい。縦パスを入れるために3人、4人が連動する仕方など。

 
 前線で動き回りスペースを作り、そこに入っていく。ワンツーやミドルも使って行って守ってくる相手を崩したい。

 確かにあまり焦ると不用意な態勢でカウンターを浴びてしまうが、そこらへんの強弱は培っていくしかない。

  でも引いた相手から勝ち点3をとったのは自信になるはず。そして引いた相手を崩す戦術をさらに詰めて行ってほしい。

 とにかく勝ち点3をとった、新たに武蔵と中野が怪我をするという状態になって川崎F戦が心配だが、その時動ける選手でやるしかないし、普段出ていない選手が活躍するチャンスだ。そう思って、思い切り戦ってほしい。

 



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posted by 孔明 |17:30 | 今節の反省 | コメント(2) | トラックバック(0)