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2018年12月13日

今年を振り返る2(戦術編)

 ミシャに代わって本当にずいぶん戦術が変わった。守備からカウンターのチームがボールを握って、攻撃を仕掛けて3点取られても4点取るサッカーにシフトチェンジ

 キャンプからワンタッチでパスを回し、パスを出した相手には決して戻さないという練習を重ね、パスの精度をつけていった。

 しかし、予想通り、シーズン当初からパスミスからカウンターを受けるシーンも目立ったが徐々にパス回しが形になってきた。そしてアウェイの磐田戦などを見てもミシャ式サッカーが根付きつつあるという感じがする。

 システムは3-2-2-2-1が基本

 後ろでボールをしっかりつないで、ロングボールやサイドチェンジを使って大きな展開からサイドから攻撃していく。また、中を使って相手を崩す。

 広島や浦和でやっていたようなショートパスから相手を崩していくことから、前方に速い攻撃も取り入れていた。

 ミシャが言う、「サッカーも医学と同じ進歩していくので新しいことを取り入らていかなければいけない」ということを今年は実践していたのだろう。

 ミシャ式の真骨頂である前線が5トップになることは変わらないが、最終ラインは基本的なミシャ式のボランチが1枚最終ラインに下りた4枚ではなくボランチを2枚で維持して3バックで中盤のスペースを守ることにも挑戦していた。

 また、相手の攻撃人数に合わせてボランチ2枚を最終ラインに落として5-0-5のような形もやっていた。

 そして中盤の人数を増やして攻守の連動性を意識した時には3ボランチのシステムも行っていた。

 このコンサでの新ミシャ式はやはり昨年までの四方田さんのサッカー抜きでは語れないだろう。四方田さんの守備からの縦に速いサッカーとサイドからのクロス攻撃。これをベースにミシャ式がよい感じで乗っかったという感じだろうか。いわば今シーズンの戦術は新ミシャ式とでも呼べるものだったろう。

 ミシャの柔軟性はセットプレーの練習でも見られた。広島、浦和ではほとんど行わなかったセットプレーの練習を試合前日に行うことした点だ。

 昨年までのセットプレーのストロングポイントを生かしたことで得点を増やした。

 ミシャ式の弊害と言えばメンバーの固定化だが、やはり多くのポジションで固定化が見られたが、それでもずっとスイーパーで使っていたミンテを外し、宮澤を入れたり、菅の調子が悪い時には、白井を先発にしたり、多少は柔軟性は見られた。

 ただ、このやり方だとサブメンバーに戦術が浸透しない点は広島、浦和時代と同じで、ルヴァンカップでは中途半端な戦術で1勝しかできず、控えのレベルアップには残念ながらつながらなかった。

 来年の課題としては4位になったことでマークがきつくなることだろう。

  今年はコーナーからニアをすらされて失点を重ねた時期があったし、終盤では右サイドを狙われ、クロスから左サイドの菅のミスマッチをつかれ失点を重ねた。

 このように相手は徹底的に弱点をついてくる。ここをいかにフォローしていくか、さらなる戦術の進歩が必要になる。また、サブメンバーの能力の向上も課題になってくる。

 そしてメンバー固定化の弊害をどう是正していくか、ミシャの腕の見せ所だろう。



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posted by 孔明 |21:05 | 今年を振り返る | コメント(2) | トラックバック(0)