2018年10月08日
ミシャの理想はトータルフットボール。
先週の土曜日BS1の「Jリーグタイム」でミシャの特集があった。そのなかでミシャは理想は「トータルフットボール」ということを言っていた。 このミシャのいう「トータルフットボールとは」どんなものなのか参考となるブログから引用させてもらい少し掘り下げてみた。 この戦術が出てきたのは1974年に西ドイツで開催されたサッカーワールドカップにさかのぼる。この大会で優勝候補とされていた西ドイツの「リベロシステム」対抗する意味でヨハン・クライフ要するオランダ代表のミケルス監督が採用したものに始まる。 「トータルフットボール」の特徴をまとめてみた ①フィールドをポジションではなくスペースで考える。 ②高い位置からのプレス ③ ボールポゼッションを重要視する ④ ポジションチェンジを多用する まさに全員攻撃、全員守備を基本とする。 後のバルセロナのサッカーに多大な影響を与えることになる。 そしてその後プレッシングに特化したチームやハイプレスに特化したチームが でるようになる。 しかし、様々なポジションの適正能力の必要性、ハイプレスサッカー・ボールポゼッションサッカーと、オフェンス・ディフェンスでかなりのことが求められ、、個々の能力が高いことがトータルフットボールという戦術には必要条件。 バルセロナのような個々に能力が高い選手がいればある程度はできると思うが、 他のチームでは実現は難しい。 更にトータルフットボールは固定されたフォーメーションの完全分業制と違い動きが多く、フォーメーションも崩れやすいので非効率的と言われる。 完全にトータルフットボールを実現するのは非常に難しく元日本代表監督のハリルホジッチ監督がハイプレスサッカー・ボールポゼッションサッカーより、ハイプレスサッカー・ショートカウンターサッカーという戦術を採用したのは、このことを理解しているからと言われているそうだ。 トータルフットボールが誕生した当時はマンツーマンデイフェンスが主流だったのでポジションをめまぐるしくチェンジするトータルフットボールに対応できずかなり混乱した。しかし、それに対抗するゾーンディフェンスが考案され、ゾーンデイフェンスはディフェンダーは動かないのでトータルフットボールの良さが消され、最近ではゾーンディフェンスが主流となり、トータルフットボールは終焉を迎えたと言われるようになった。 前書きが長くなってしまったが、現代のサッカーでは、ポジションチェンジもプレッシングさらにポゼッションサッカーも試合の流れの中では、普通にあること。 要はいかに自分たちが行うサッカーにそれらの要素をちりばめて取り入れてくるかだと思う。 翻ってミシャのインタビューに戻るとミシャはホームの鳥栖戦の試合でゴールにはならなかったが左WBの菅がクロスをあげて、右CB進藤がヘッドでシュートしたシーンを良いシーンだと言っていた。これこそが目指すトータルフットボールの一端だと。 ミシャは各ポジションだれでもどこでもできるサッカーが理想だと言っていた。 確かにそうだが、前述したがそのためにはかなりの個人の能力が必要。 FWでもMF、DFの力が必要だし、DFもMF、FWの力が必要 トータルフットボールは一つの理想だと思うが、それを目標というのもなにか間違っているような気もする。 やはり戦術に絶対はない。戦術にはストラングポイントとウイークポイントが必ずある。それを十分に認識しつつ、弱点を突かれたら補って次の手を打てる監督がすごいのではないかと思う。' 'ここ最近コンサも大きなサイドチェンジが相手に研究されて封じられてきた。これを打開する次の手が必要だと思う。 そして相手の先先を行くことが大事なのではないか。 勝手に叱咤コンサ外伝 孔明ツイッター
posted by 孔明 |21:28 | 戦術 | コメント(3) | トラックバック(0)