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2011年12月06日

今年を振り返る(戦力補強編)

 リーグ戦3位で昇格を決めたコンサ。勝手に今年1年を振り返り、来年の展望をしてみたいと思う。

  まずは戦力補強編

 一言で言えば今年の戦力補強は日本人はうまくいったが、外国人の当たりは少なかったと言えるだろう。 

 ポジション的には2010年度にFWを多く加入させたためか2011年度のFWは三上のトップ昇格と途中加入の出場のジオゴとレモス、榊
  MFはブルーノとアンドレジーニョ、河合、荒野、前
 DFは日高、チアゴ、山下、櫛引、練習生からの西村、途中加入の岡山、奈良、小山内
  GKはぎーさん、ホスン、阿波加

  そして砂川の再契約もあった。思えばこの砂川の再契約がなければJ1昇格への道はさらに厳しかったに違いない。

 やはり強化部としてはDFに多くの移籍が出たためにDF陣により多くの選手を補強せざるをえなくなってしまったことが大きな誤算だったのではないだろうか。

 そしてDFの総入れ替えは大きな賭だった。

 案の定チアゴは太りすぎで動きが鈍くDFでは使えずに当初ボランチで予定していた河合と山下の組み合わせとなった。

 山下はセレッソでほとんど出場機会がなくて使えるかどうか不安だったが、強化部の目は見事だった。彼の才能を見抜き、完全移籍させたことは素晴らしかった。

 やはり失敗はチアゴ。事前調査が不十分だったのだろうか。DFで使えずにFWしか使えなかったことは、誤算だった。

 櫛引が1年目でレギュラーをとったのは嬉しい方の誤算だったろう。1年目から活躍するとは思っていなかったはず。

  そして一番の補強は河合。しゃべるのは得意ではないが、キャプテンとしてピッチの内外での他の選手達への発言力、指導力は抜群だった。河合がいなかったらと思うとぞっとするようなこの1年だった。河合を獲得できたのは強化部の一番のグッドジョブだろう。

 そして昇格に向けて勢いをつけたのは岡山の補強。正直、現実の戦力はさほど大きなものではなかったが、それ以上にメンタル的なことでチームに貢献したことは大きかった。昇格請負人という名前は伊達ではなかった。

 当初は過去のそれは運だけだったのではないかといぶかって見ていたが、スタジアムでの振る舞いを見たり普段練習している状況をマスコミから聞くになるほどと思わせるものだった。彼を獲ったことも大正解だった。

 また、2種登録の選手の活躍は奈良。終盤、あのプレッシャーのかかる中で不動のCBとして完全にレギュラーに定着した。

 MFのブルーノとアンドレジーニョの外国人2人は力がありながらそれが十分に発揮できなかった印象もあった。また、チーム事情にフィットしなかったというべきか、中途半端だったと言うべきか、あまり戦力にはならなかった。

 また、結果論だがアンドレジーニョの補強は失敗だった。なぜ初めからポストプレーヤーをとらなかったのかという疑問もわいてくる。

 しかしながらようやく行えたジオゴの補強は最後のピースを埋めるもので、その補強の影響は大きかった。後半のチーム躍進の立役者となっただけにこれはまさに当たった補強だった。

  GKはホスンの獲得が大きかった。初めはぎーさんで行くつもりだったろう。ところがぎーさんの怪我と言うこともあったのだが、ホスンの成長でまったくGKは心配ないポジションになった。 

 ホスンは以前からマークしていて、昨年、赤池コーチが実際に韓国に行って見た選手でその時からホスンの身体能力はずば抜けていたそうだ。

 総合的に考えると概ね選手補強はうまくいったと言っていいのではないだろうか。

 しかし、やはり外国人の補強は水物。お金が十分になければさらに当たるも当たらぬも運任せになると言った状況は相変わらず変わっていない。

 ただ、補強はお金がかかるのも事実。いかに費用対効果を高めるか。

 J1では外国人の失敗は大きな傷口として残る。不安なポジションへのピンポイントな補強を期待するしかないのではないだろうか。 

posted by 孔明 |20:03 | 今年を振り返る | コメント(5) | トラックバック(1)