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2010年12月07日

今年の総括(あるスポーツ新聞社の社内(架空))(戦力補強)

 あるスポーツ新聞社の社内。(架空)

 コンサドーレ番の記者が集まって今年の総括をしている。

デスク 来シーズンの展望は後ですることにして今シーズンの総括をしたい。まずは選手補強の話から。補強としてはFWに近藤、内村、中山、MFに李、朴DFに藤山を補強。シーズン途中では高木を補強したのだがどうだったのか?

A記者 FWの補強が多かったので、得点力を期待した。しかし、昨シーズンは1試合あたり1.45点(51試合中74得点)だったのが今シーズンは1.02点(36試合37点)と逆に下がってしまった。そして期待された近藤と内村の得点は近藤が3点で内村が5点と完全に期待はずれに終わってしまった。得点力はFWだけの責任ではないが、これを見る限りFWの補強は失敗したといってよいのではないか。

B記者  チームはポストができる選手として近藤、スペースに抜ける選手として内村、勝負強い選手として中山の3人を補強したが、補強がFWに偏ってしまった感はやはりあったね。ダニルソンが抜けたボランチに李を加入させたが、李はボランチというよりはトップ下、サイドハーフあるいはサイドバックのタイプでダニルソンの代わりになるとは言えなくその李もまもなく長期離脱して戦力にならなかった。

C記者 はじめからボランチやサイドバックのところに人が足りなかったことも言える。途中加入した高木はチームの中心となって活躍していたが、それでも当初意図していたサイドバックからどんどん前にポジションが移っていったのは誤算だったが、チームの必要性から必然的にそうなってしまった。

デスク FWの補強が多かった話が出たが、FWの中ではバランスよい補強だったのか?

A記者 近藤をポストができる選手として獲得したのが間違いだったね。ハーフナーマイクをとれなかったというのが痛かっただろうが、近藤はスペースがあってなんぼの選手。あれだけFWをとるならもう少しバランスのよい補強をしてほしかった。

B記者 DFラインの裏に抜けることができる内村をとったのはよかったが、序盤はサイドハーフで出場させるなど選手の適正を見誤った感もある。

C記者 やっぱりポストプレーヤーがほしかったと思う。あるいは、4-2-3-1でトップ下のできる選手。昨年のハファエルのような選手がとれなかったのが痛かったと思う。近藤やキリノ、内村とカウンター向きの選手はそろっていたが、石崎監督が今年指向したパスサッカーを体現できる選手が揃わなかった。

デスク 他のポジションの補強をしたかったが予算の面でできなかったということもあるのだろう。

記者A  確かに言えばきりがないが、FWにあんなに枚数をかけるならもっとバランスを考えた補強をしてほしかった。また、フォーメーションを4-2-3-1にするならFWがそれだけ必要だったのか。

記者B  それとボランチの補強がほしかった。監督は当初宮澤と上里のダブルボランチを考えていたようだが、結果としてその考えは甘かった。芳賀が一年を通じてなんとか働いてくれたおかげで助かったようなものだが、芳賀の控えが朴というのは正直心持たなかった。

デスク 外国人の補強は朴くらいしかなかったが。 

C記者 予算の面で苦しかったことは当然のことだろうが、途中加入の朴だけで、ブラジル人はキリノ1人、やっぱりもう一人は南米人のセンターラインの選手をほしかったところだ。キリノのメンタル向上の意味でも必要だったのではないか。

デスク 契約期間満了になった選手は6人いた。

A記者 それもまだできる選手ばかりでもったいないという印象だね。特に砂川と吉弘、藤山はまだ十分にやれる。

B記者  予算の面を考えると高い給料をもらっていた選手が狙われた感が強い。また、怪我をして復帰できない選手については気の毒な面もある。

C記者 やめていく選手達には御苦労様と改めて言いたいね。どこに行っても現役を続けてほしい。早く次の就職先が見つかってほしいものだ。

デスク 来季に向かって補強はどうなる。

A記者 まずは日本人の陣容を決めてから外国人を当てはめるという報道がでたが、数の少なくなったDFの補強を優先にしなくてはいけないだろう。そしてボランチ、ポストでのできるFWと続くのではないか。

B記者 外国人の練習生を参加させたが、よかったらもう決めているような気もするが。外国人はその戦力と強化部長が視察した選手たちとの比較になるだろう。センターラインは重要補強ポイント。いずれにしてもそこは外国人を持っていくのではないか。

C記者 横浜FMの山瀬にもオファーを出しているらしいが、J1もかなり戦力になる選手が契約満了選手になっている。資金力がない分不利だが、なんとかいい選手を獲得してほしいね。


次回は監督と戦術の話

posted by 孔明 |19:59 | 今年を振り返る | コメント(0) | トラックバック(0)