2010年09月14日
システムだけの問題ではない。
日曜日の大分戦は前半4-2-3-1のフォーメーションで臨み、後半開始からフォーメーションを3-5-2に変えてトップ下を設け相手のボランチにプレスをかけるシステムに変えた。 これが功を奏した格好になって逆転勝ちをした。また、週間コンサドーレの平川氏は依然として3-5-2でスタートから行うべきと言っていたが、はたして監督はどうするだろうか。 報道によるとやはり石崎監督は初めから化石の3-5-2のフォーメーションをするのには消極的らしい。 3-5-2はどうしても得点が欲しい場面で変更するオプションと考えているとのこと。 3-5-2の利点は初めから両ウイングバックが高い位置を保ち、サイドが攻撃に参加できることや中盤で数的有利がつくれること、また、4-2-3-にと比べ2トップなのでターゲットが2つに分散されることでトップでタメを作りやすいことだろうか。 しかし、4-2-3-1はもともとサイド攻撃が厚いフォーメーションであるし、サイドバックが上がることでサイドで起点が作れるということ、中盤も数的な優位を保てることは変わらないと思われる。 ただ、やはり、3-5-2はサイドの守備に不安があるにしろ、ウイングバックが攻撃に特化できること、(押し込められば5バックになってしまう危険性もあるが)2トップということで前にターゲットが2人いることで攻撃がしやすいこと、守りも3人のDFが守りに専念することができるということで選手達には戦術が明快でやりやすいのかも知れない。今となっては何しろ3-5-2は反撃ののろしという選手達への意識付けも大きいのだろう。 だが、監督は付け焼き刃的な3-5-2ではなくどうしても4-2-3-1でやりたいらしい。 思うに、基本的にシステムは所詮システムに過ぎない。どんな場合でもハードワークが必要だ。 前節の大分戦では前半まったくいいところがなかった。このことはシステムの問題以前に基本的な運動量の問題の方が大きいのではないかと思う。 初めから3-5-2でやっても足が動かずに相手に押し込まれれば、同じことをくり返すような気がする。 石崎監督は3-5-2ではチームの成長がないと考えているのだろう。それでも個人的にはワントップではやはり難しく4-4-2でやって欲しいと思っているのだが、最後は選手個人個人がハードワークをして頑張らなくてはいけないということでは変わりはないだろう。
posted by 孔明 |19:39 | 戦術 | コメント(3) | トラックバック(0)