2009年12月12日
今年を振り返る。(戦術編)
今年を振り返ると題して勝手に今年の反省を 戦術編 今年のキーワードはチャレンジ&カバー。なるべく前線からプレスを複数でかけてボールを奪いその空いたスペースをカバーするという戦術だった。昨年までのゾーンで守るやり方とは180度違って当初はとまどう場面もあったと思う。ただ、この形も今では慣れてきたという感じだろうか。 しかし、上位のチームにはなかなかこれができなかった。上位のチームは展開力に優れプレスをかけてもすぐプレスをかいくぐり、前線にボールをつながれた。 また、プレスを避けるためにロングボールを使われ、速攻に展開されたということもあった。 監督がよく嘆いていたのは、ポゼッションから得点を奪うシーンが少なかったこと。速攻や個人の力で奪った点もりっぱな得点だが、要はバランスの問題。チームとしてスペシャルな人間がいればよいが、組織力で相手を崩す動きを向上させなければJ1で戦っていけない。 そしてプレスの厳しいチームにはボールを前に運べないという弱点も露呈した。 素早いボール回しやキープ力があればさほど問題はないのだろうが、クライトンがいなくなってからは特にこれが目立った。 今期のシステムは4-2-3-1あるいは4-1-4-1 トップ下のクライトンにはあまり得点を期待できないことや、キリノへのマークが厳しくなるためサイドに得点を期待したが、なかなか結果はでなかった。 そのため、試合終盤で3-5-2の2トップとして攻撃的なシステムチェンジをすることが多かった。 クライトンがいた頃にはクライトン頼みにどうしてもなってしまい、クライトンがいなくなってからは、西をトップ下においたことで、一時期得点力が上がったが、西をサイドバックに配置転換し、また、西が怪我で離脱してからは得点力が下がった。ハファエルがフィットする時間がかかったことも痛かった。 そして今年の特徴としては後半終盤の失点が多かった。総失点のうち後半15分過ぎからの失点は52%。そして引き分けもリーグトップタイで多かった(16試合)のだが、やはり試合終盤に追いつかれた展開が目立ち、ばたついた試合が多かったのが印象的だった。 原因は一言で言うと勝負弱さなのだが、最終ラインに安定感がなかったことや、チームに精神的な支柱がいなかったというメンタルの問題などいろいろとあった。 クライトンについてはいろいろと議論されていたが、結果論だがクライトンが初めからいなかった方が戦術の構築の時間を短くするためにもよかったかもしれない。 とにかく戦術の構築には時間がかかったという印象だ。監督のやりたいサッカーを体現するためには時間が必要。 ただ、来年は今年の積み上げ部分がある。そしてそれをいかにしてさらに伸ばすかにかかっていると思う。 次回はGK、DF編
posted by 孔明 |19:02 | 今年を振り返る | コメント(2) | トラックバック(0)